子どもから大人まで数学を苦手とする人は非常に多いのではないでしょうか。ましてや高校数学ともなるとほとんどの人が挫折してしまった経験を持っているでしょう。しかし、高校数学の基礎は丁寧に学べば特別難しいものではなく、同時に得た知識は私たちの生活にも大きく役立ちます。そんな高校数学の超入門書として書かれたのが『【フルカラー図解】高校数学の基礎が150分でわかる本』です。本記事でははじめての人から大人の学び直しまで1人で高校数学が学べる本として発刊された本書より内容の一部を抜粋してお届けします。

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一次関数のグラフ

 一次関数のグラフは、必ず直線になることが知られています。たとえば一次関数y=0.5x+1の場合、

・x=1のときyの値が0.5×1+1=1.5
・x=2のときyの値が0.5×2+1=2
・x=3のときyの値が0.5×3+1=2.5
・x=4のときyの値が0.5×4+1=3

 などになるため、関数のグラフは以下のようになります。たしかに直線になっていますね。

図

 一応、他の一次関数のグラフも以下にいくつか示しますが、すべて直線になっています。

図

 それでは、一次関数のグラフはなぜ必ず直線になるのでしょうか。この理由は、xが1増えたときの増分(一次関数の傾きといいます)が必ず一定の値になるからです。

 たとえば関数y=0.5x+1の場合、yの値は1.5 → 2.0 → 2.5→3.0…と常に0.5ずつ増えていきます。

練習問題

関数y=-0.5x+4のグラフは、次の(a)(b)(c)のうちどれですか。

図