ネガティブな社員はどの職場でも迷惑千万な存在で、そうした気配を感じさせる人材は採用したくないのが採用人事の本音だからです。

OK例1

 前職では入社以来、約8年間営業一筋でしたが、昨年末に市場調査部門への異動を打診されました。私はこの先も営業にキャリアの軸を置きたい旨を申し出ましたが、異動の方針は変わらず、最低3年は営業には戻れないとのことでした。営業職としてのブランクを空けたくない想いから、新天地を探すべく、人事異動発令前に退職いたしました。

⇒前職の批判ばかりを展開するのは当然NGですが、「異動を受け入れられずに辞めた」ということならネガティブな要素が入っていてもかまいません。

OK例2

 コロナ禍により主要取引先が大打撃を受け、前職では前年度比売上50%ダウンと危機的な状況に陥り、徹底したリストラを断行することになりました。今まで会社の成長を支えてきた上司や先輩も次々リストラされ、次は私ではないかと疑心暗鬼なまま働くのでは、モチベーションが保てませんので、一旦リセットして次を探そうと思い退職を決意いたしました。

⇒「きちんと会社に残って経営再建に尽力すべきで、途中で逃げ出すのはよくない」と見る向きもありますが、あいまいなポジティブワードで本質をごまかすよりは地に足が着いた理由で納得を得やすいでしょう。

OK例3

 前職では将来の幹部候補として採用されましたが、勤務した約1年間は補助的な業務しか任されませんでした。そして幹部候補というものの、そうしたキャリアパスがないことを知らされました。この先、さらなる高みを目指して前職に転職したのですが、このままでは貴重な時間を無駄にするだけと思い、退職を決意いたしました。

⇒1年という短期間での自己都合退職であっても、入社前と入社後の話が大きく違ったというケースであれば、当時の状況が自分の想いや目標と合っていなかったことを実直に書くことで、採用人事に伝わりやすくなります。