子どもから大人まで数学を苦手とする人は非常に多いのではないでしょうか。ましてや高校数学ともなるとほとんどの人が挫折してしまった経験を持っているでしょう。しかし、高校数学の基礎は丁寧に学べば特別難しいものではなく、同時に得た知識は私たちの生活にも大きく役立ちます。そんな高校数学の超入門書として書かれたのが『【フルカラー図解】高校数学の基礎が150分でわかる本』です。本記事でははじめての人から大人の学び直しまで1人で高校数学が学べる本として発刊された本書より内容の一部を抜粋してお届けします。

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微分に関する注意

 前回の記事ではさまざまな微分の例を紹介しましたが、数学の世界では通常、微分は関数に対して行われます。※

 たとえば、関数y=x2(xの2乗)のx=1における微分係数はいくつか、などを計算するのが、数学の世界での微分です。

 しかし、これは「新幹線のx分後の位置がx2(xの2乗)[km]であるとき、出発1分後の時点では、毎分何kmのペースで進んでいるか」ということと全く同じなので、恐れることは何もありません。

※なぜわざわざ関数の微分を求めるのか疑問に思った方は、「世の中のいろいろなものは関数で表されるから」と思っておくと良いです。たとえば、新幹線が加速するときの現在位置は、だいたい二次関数で表されます。
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