意識すればするほど、空気が読めない発言をしてしまう…
相手の気持ちを考えれば考えるほど、ハンドルが「パトカーの方向」に向いてしまうように、「ガッシャーン」と人間関係を壊してしまう。
私はずっとこれをやってきて、人間関係のトラブルを次から次へと起こしてしまっていたのです。
よく「あの人は場の空気が読めない人」と嫌われてしまう人がいますが、話を聞いていると、私の場合と同じ。
相手や周りの人のことを考えすぎてしまって、空回りした結果、空気が読めない発言をしてしまっていたのです。
よけいなことを考えないほうがうまくいく
子どもの頃、私は人間関係で嫌なことばかりで、ずっと人の気持ちを考えていたので、勉強なんていっさいする時間がありませんでした。
でも、逆に「勉強が忙しくて人の気持ちを考えている余裕がない」と思ったときに、「あれ? 人間関係のトラブルがなくなったかも!」という状態になって、びっくりしました。
仕事を始めたばかりのときも、「忙しくて、覚えることがたくさんあって相手の気持ちを考える暇がない」と倒れ込むように寝ている毎日で、そのときは「これまでの人生で一番人間関係が良好なんですけど!」となっていました。
でも、だんだん仕事に余裕が出てきて、周りの人の気持ちを考えるようになったら、また人間関係がトラブルだらけになってしまっていたのです。
そのうちに「よけいなことを考えるから人間関係のトラブルが発生するのかも」と気づくのですが、眠ろうとすると、昼間に起きた出来事とそれにまつわる登場人物が出てきて、グルグルと相手の気持ちを考え始めて止まらなくなります。