英語をたくさん勉強したのに、いざとなると全く言葉が出てこない――そんな人に読んでほしい1冊が『中学英語だけで面白いほど話せる!見たまま秒で言う英会話』だ。「イラストを見る→見たままを英語にする」を繰り返すことで、日本語を介さずに瞬時に即答する「英語の反射神経」が鍛えることができる。実践的なスピーキング力を養うための最適な1冊だ。本稿では本書の「はじめに」から特別に一部を抜粋して紹介する。

どんな人でも英語で話す力が伸びる「3つのステップ」Photo: Adobe Stock

本書の使い方3つのステップ

 費やした努力や時間に比例して英語を話す力が伸びていなければ、学習方法が間違っています。

 学習効果を上げるために、本書を使って次の3つのステップで学習をしてみてください。

【ステップ1】
英語を口に瞬時に出すトレーニング

 ステップ1は、イラストを見て瞬時に英語で答えるトレーニングです。

「①空欄」に入る英語を自分の言葉で口に出してみましょう。

 最初のうちは、なかなか英語が出てこないかもしれません。それでも大丈夫。最初から完璧である必要はありません。自分が言えることを瞬間的に口に出してください。

 ページをめくると「②解答例」が記載されているので、音読しましょう。何度も繰り返すうちに、徐々に英語が口から出てくるようになっていきます。

 イラストを見て、5秒でパッと言えるようになれば、あなたはかなりの英会話上級者です。

「③文法や表現の解説」を読んだら、「④関連する例文」を何度も音読して覚えましょう。

 なお「覚えた状態」とは、意味や文法を理解したうえで英文がパッと口から出てくる段階のことです。決して英文の意味が分かる段階を指しているわけではありません。

 英語はリズムとイントネーションの言語です。音読する際は、名詞、動詞、形容詞などの内容語は長く強く、冠詞や代名詞などの機能語は短く弱く発音しましょう。なお、アクセントを意識するとリズムある英語になります。常に実際の会話を意識して練習することが大切です。

【ステップ2】
言い換えトレーニング

 ステップ2では、ステップ1で覚えた英文の一部を言い換えて、「自分の英文」を作ります。

 与えられた英文ではなく、自分が言いたい英文を作ることで、学んだ表現が自分のものになります。

 そうは言っても、自分で英文を作るのが難しいという人は、AIに頼りましょう。現在は、ChatGPTに代表されるAIツールが無料で使えます。

 学んだ文法や表現を使って3つ以上の英文を作り、ノートに書き出します。そうすることで自分だけの英語表現ノートができあがります。

 例えば、「I have toで始まる英文を10個作ってください」とAIに指示をすると10個の英文を作成してくれます。

 自分で使いたい英文を選びノートに書き出します。ぜひ疑問文や否定文の形も取り入れてください。これらの英文を次のステップ3で使います。

【ステップ3】
実用化トレーニング

「英語を知っていること」と「英語を実際に使えること」とは別物なので、ステップ3の実用化トレーニングが必要になります。

 すなわち、ステップ2で作った英文を実際の会話で使います。

 おすすめは、オンライン英会話。安い料金で手軽に利用でき、ネイティブを独占できます。学んだことはその日中に実際の会話で使ってください。

 英会話では、大きな声で話すよう心がけましょう。「間違っているかも」「発音に自信がない」といった理由で、小さい声で話をしていると通じません。

 たとえ完璧でなくても、自分の英語が通じるという体験を重ねることで、英語を使う喜びを実感でき、自信を持つことができます。

 自信がついてくれば、新しい表現を実際の会話でどんどん使いたくなるでしょう。

 これを繰り返すことが、英会話力の向上を図るうえで、一番の近道なのです。

(本稿は『見たまま秒で言う英会話』から抜粋・編集したものです。)