モテるワイン・マナーその3
シャンパーニュを理解しよう
まず、乾杯のワインにふさわしいのは、やっぱりシャンパーニュ。きめ細かい泡と繊細な味わいのシャンパーニュは、淑女の憧れです。ココ・シャネルは、「シャンパーニュを飲むのは、恋をしているときと、していないとき」と語ったそう。「それって…いつもでしょ!?」と突っ込みたくなる気持ちはさておき(笑)、ココ・シャネルに限らず、「アペリティフ(食前酒)は、シャンパーニュにする?」と言われてうれしくない女性はいないでしょう。
ただし、着席するや否や「シャンパンがいいね!」などと口走ってもいけません。実際に私も、ホームパーティーで「シャンパン持ってきたよ」と言われた後に、がっかりした経験が何度かあります。
その理由は、シャンパーニュではなく「スパークリングワイン」だったからです。私は、自宅でCAVA(スペインのスパークリングワイン)を愛飲していますが、スパークリングワインとシャンパーニュの違いが分からない日本人男性は、意外と多いです。
シャンパーニュとは、フランスのシャンパーニュ地方で生産され、ワインの法律(AOC法:原産地呼称管理法)で定められた条件を満たしたスパークリングワインのこと。条件として、ブドウの品種、栽培や製造方法などが含まれます。たとえシャンパーニュ地方で生産されていても、これらの条件を満たしていなければシャンパーニュと名乗ることはできません。
つまり、シャンパーニュは、世界で造られている発泡酒の中でもほんのごく一部のもの。他の産地のスパークリングワインと比べて高価なのは、手間やコスト、希少性が影響しています。ワインが置いてあるレストランだからといって、シャンパーニュが置いてあるとは限りません。