コロナ禍以降、税金の無駄遣いが
特に目立ってきた

 プロセスを省いて、政府側の状況証拠だけを指摘すると、税金の無駄遣いが増えやすくなります。

 コロナ対策で組んだ緊急予算が使い切れない分も翌期に繰り越して使えるお金だと認識しますし、大阪万博の工事が大幅に遅れると本来自治体の事業だったはずの万博に国が税金を投入しようともします。

 国のトップが外遊しては、巨額の経済協力を約束して帰ってくる。そのような形で好調な税収は、ゆるゆるな財政を生みます。

 家庭に例えると、巨額の住宅ローンを抱えている家庭で大きな臨時収入があった場合に、ローンを返すのではなく外国の車を買ったりビジネスクラスでハワイに旅行したりするようなお金の使い方をするお父さんのようなイメージでしょうか。税収増という状況は、そのようなゆるい空気を必ず生みます。

 ただ、あぶく銭のような税収を東京オリンピックや大阪万博のような一時的な使途で使ってしまうのであれば、単なる無駄遣いで終わるというのがここまでの話です。

 しかし、今回の話は、ここから少し違った動きが起き始めます。