経済的に恵まれない母子家庭に育ち、高校・大学は奨学金を借りて卒業。そのため、1000万円に迫る“奨学金という名の借金”を背負うことになった。そこで、郷里に母を残して上京、東京国税局の国税専門官となった。配属を希望したのは、相続税調査部門。「どうすればお金に悩まされずに済むのだろう?」と考え「富裕層のことを知れば、なにかしらの答えを得られるのではないか?」と思い至ったからだった。国税職員のなかでも富裕層が相手となる相続税を担当するのは、たった1割ほど。情報が表に出てくることはほとんどない。10年ほど携わった相続税調査で、日本トップクラスの“富裕層のリアル”に触れた『元国税専門官がこっそり教える あなたの隣の億万長者』(ダイヤモンド社)の著者が、富裕層に学んだ一生お金に困らない29の習慣を初公開する!
※本稿は、『元国税専門官がこっそり教える あなたの隣の億万長者』(ダイヤモンド社)より一部を抜粋・編集したものです。

【元国税専門官が明かす】世界の億万長者が実践する「分散投資」とは?Photo: Adobe Stock

世界の億万長者が
実践する「分散投資」

世界の資産家の投資傾向などをまとめた「World Wealth Report 2022」では、100万ドル以上の資産をもつ人が保有する金融資産の内訳が示されています。

これによると、2022年の数値として、現預金24%、株式29%、不動産15%、債券18%、オルタナティブ(未公開株など)14%という結果でした。

分散投資が資産形成に役立つのは、シンプルに総体的なリスクを抑えられるからです。

資産を分散する手段

たとえば1つの会社の株式に資産を集中させていたら、その会社の株価が下がると資産を一気に失ってしまいます。

ですが、複数の会社の株式に投資をしておけば、リスクを下げることができます。

さらには、債券や不動産などにも分散投資したり、投資する国や地域を分散させたりすることも有効な手段です。

一体どうやって
分散投資したらいいのか?

では、どうやって分散投資をしたらいいのでしょうか? 基本的には、以下のような方法が挙げられます。

■ 異なる「業種」の銘柄に投資する
■ 異なる「国」の銘柄に投資する
■ 異なる「資産(株式・債券・不動産など)」に投資する

※本稿は、『元国税専門官がこっそり教える あなたの隣の億万長者』(ダイヤモンド社)より一部を抜粋・編集したものです。