2007年に南壮一郎氏(現ビジョナル代表取締役社長)が創業し、ダイレクトリクルーティングによる独自のモデルで急成長してきたビズリーチ。最近ではGPTツールの自動作成機能を開発するなど、業界での存在感も健在だ。一方、第二の収益の柱として期待されてきたHRMOS(ハーモス)事業は大幅な赤字が続き、ビズリーチ事業を支える道筋は見えていない。特集『岐路に立つビズリーチ 大解剖』では、10月2日(月)から11日(水)までの全5回で、内外から徹底解剖して判明した、正念場を迎えるビズリーチの姿をお届けする。(ダイヤモンド編集部 永吉泰貴)
#1 10月2日(月)配信
ビズリーチの管理職、年収700万円未満も…「古い日本企業のよう」人事制度に社内の声【独自資料入手】
ハイクラス転職サービスを提供するビズリーチ。いかにも急成長中のベンチャーといったイメージだが、自社の給料水準と設計の仕方には不満の声が内部から漏れ伝わる。独自に入手した60ページに及ぶ人事資料から等級・役職別の修正理論年収を試算すると、成果でほとんど差がつかない、社内から「古い日本企業のようだ」とやゆされるような人事制度であることが分かった。
#2 10月4日(水)配信
ビズリーチ、7年経っても芽が出ない人事システム事業が重荷に…「赤字続きの原因」を内部資料で検証
ビズリーチが2016年に開始した人事システム事業「HRMOS(ハーモス)」。ビズリーチ事業を支える第二の収益の柱として当初の期待は大きかった。ところが、7年たった今も売上高はビズリーチ事業の20分の1以下、営業利益は直近5年で累計▲86.1億円という散々な結果だ。ダイヤモンド編集部はHRMOS事業部の一部の社員のみに共有されている内部資料を入手。そこに記載された競合企業の情報や営業トークなどを分析すると、外部からは分からない赤字続きの原因が浮かび上がった。
#3 10月6日(金)配信
ビズリーチの「GPTで作れる職務経歴書」は成長の追い風か?効果を検証した東大教授らに聞く
ビズリーチは今年7月、業界に先駆けてGPTツールによる「職務経歴書の自動作成機能」をリリースした。1分半程度で職務経歴書が完成し、企業からのスカウト受信量が平均で40%以上増加するという。果たしてGPTを使ったツールはビズリーチ事業の追い風になるのか。枝廣憲・ビズリーチCSOと効果を検証した小島武仁・東京大学教授に聞いた。
#4 10月10日(火)配信
ビズリーチ「第2の柱」人事システム事業に黒字化の道筋なし?酒井社長を直撃!
ビズリーチの酒井哲也代表取締役社長に、HRMOS事業の黒字化について質問すると、記者に質問の意図を厳しく問い返すなど態度を硬化させた。ところが初回のインタビュー終了から約50分後、ビズリーチ側から「改めてきちんとお伝えしたい」と再度の逆オファーがあり、急きょ、2回で合計2時間に及ぶ異例のロングインタビューとなった。前編では、HRMOS事業の課題と黒字化の見通し、その後の展望について聞いた。
#5 10月11日(水)配信
ビズリーチ酒井社長インタビュー、異例のリターンマッチ!HRMOS黒字化とライバルへの対抗策は?
ビズリーチの酒井哲也代表取締役社長へのインタビューは、ビズリーチ側からの打診により、初回の翌日に2回目を実施。後編でも初回と同じく、HRMOS事業の課題と打開策について質問。態度が軟化した酒井社長に前日と同様の質問を投げ掛けると、初回とは違う答えが返ってきた。黒字化は可能なのか、ビズリーチ事業との親和性はあるのか。さらに、リクルートなどライバルへの対抗策をどう捉えているのか、激白してもらった。
Key Visual by Noriyo Shinoda, Hitomi Namura