日本人の英語熱は明治維新の頃から高まり続ける一方、英語学習を「つらい」と感じる人はいまだ多い。そういった無邪気な学習者たちに笑顔を取り戻してもらうべく、仕事ができない社員や、愛社精神の低い社員、窓際族などによる非エリート風の言い訳や失敗をまとめた書籍『ろくでもない英語の言い訳300』が刊行された。ネイティブもあきれかえる、職場では絶対に使えないその内容とは? 同書から特別に一部を公開する。

ろくでもない英語の言い訳300Photo: Adobe Stock

同僚との距離が「みるみるうちに離れていく」5つのフレーズ

「それは奇跡でもなんでもないよ」
“That’s neither a miracle nor anything else.”

 笑いの神の降臨から年不相応の見た目を持つ人まで、その意味するところとは裏腹に世の中はわりと奇跡で溢れているようです。そんな安い奇跡にウンザリしたときに。

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「もうそのコンビニのスイーツの完成度はわかったから」
“I already know how good the desserts at that convenience store are.”

 どこぞの有名なパティシエが作ったスイーツよりも、なぜかその完成度をほめられることの多いコンビニスイーツ。その裏に隠された「コンビニのわりに」という上から目線にウンザリしたときに。

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「分譲か賃貸か以外に本気になれるテーマないの?」
“Don’t you have any other topics you’re passionate about, besides renting versus owning a home?”

 まるで円周率のように議論が平行線を辿ったまま終わりを見せない分譲賃貸論争。そんなことをしている間にも、アマゾンの森林は破壊されアジアでは子どもたちが貧困に苦しんでいるんですよ。

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「もうサウナでととのった話はうんざりだよ」
“I’m fed up with hearing about how you felt revitalized in the sauna.”

 サウナ野郎に冷水を浴びせたいときに。

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「ドラマ派でも原作派でもどっちでもいいよ」
“It doesn’t matter to me whether you prefer the film adaptation or the original work.”

 イデオロギーの対立や「きのこ・たけのこ論争」など、世の中の不毛な対立構造から脱却したいときに。

(本稿は、『ろくでもない英語の言い訳300』を抜粋、加筆・再構成したものです)