日本人の英語熱は明治維新の頃から高まり続ける一方、英語学習を「つらい」と感じる人はいまだ多い。そういった無邪気な学習者たちに笑顔を取り戻してもらうべく、仕事ができない社員や、愛社精神の低い社員、窓際族などによる非エリート風の言い訳や失敗をまとめた書籍『ろくでもない英語の言い訳300』が刊行された。ネイティブもあきれかえる、職場では絶対に使えないその内容とは? 同書から特別に一部を公開する。

ろくでもない英語の言い訳300イラスト:村上テツヤ

「いい加減にしてください。これだけ言ってもまだ僕に自己責任能力があると思うんですか?」
“Give me a break. Even after all I’ve said, do you still think I have the ability to take responsibility for myself?”

「無い袖は振れない」は、お金や財産を求められた際に使われますが、能力においても転用が可能です。100mを10秒台で走ったり、お盆を高速で裏返しても股間を露出させなかったりする能力と同様に、責任をとるにも能力が必要。能力がない人間がお盆を裏返しても股間を露出させてお縄になってしまうように、責任能力のない人間に責任をとることを求めても放棄されるだけなので、上司たるもの部下の能力について把握し、適切な差配をする必要があります。

上司との交流を断絶するフレーズ

「ごめんなさい。私はほめられても伸びないタイプなんです」
“Sorry, I’m not the type of person who thrives on compliments.”

 では怒られて伸ばしましょう。

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「私、あなたにほめられるまで自画自賛を続けますよ」
“I’m not going to stop praising myself until you compliment me.”

「人にほめられたい」「話を聞いてほしい」「がんばりを見てほしい」といった欲求を、承認欲求とよびます。SNSの普及とともに、「いいね!」ほしさに過剰な投稿を行う一部のユーザーへ使われるようになりました。承認欲が食欲・性欲・睡眠欲の三大欲求を上回る猛者もいるのでご注意を。

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「うそをうそと見抜ける人でないと、私を扱うのは難しいですよ」
“If you’re not someone who can see through lies, it would be difficult to deal with me.”

「2ちゃんねる」創始者、西村博之氏が「うそはうそであると見抜ける人でないと……」と言ったのはかれこれ20年前。デマやフェイクニュースは相変わらずネットで活況を呈し、筆者も毎日のように陰謀論に胸を躍らせています。なお本書においては、冗談を冗談と見抜ける人を推奨しておりますのであしからず。

(本稿は、『ろくでもない英語の言い訳300』を抜粋、再構成したものです)