20年以上多くの読者に選ばれ続けてきた大学案内『大学図鑑!』が今年もパワーアップして発売された。現役生・OB・OGら5000人超のナマの声によってつくられた本書は他の大学選びのひとつの手段として選ばれている。本記事では最新版である『大学図鑑!2024』の出版を記念して、内容の一部を抜粋し再編集してお届けする。
日本の大学の中でもトップグループにいるのが、名古屋大学だろう。今回は名古屋大の中から2つの学部を紹介する。
工学部
赤㟢・天野両博士のノーベル賞受賞を受け、より専門性と総合性を備えた博士人材の育成をめざして、2017年度より学科を再編。化学生命工学科、物理工学科、マテリアル工学科、電気電子情報工学科、機械・航空宇宙工学科、エネルギー理工学科、環境土木・建築学科の7学科を設置した。
8割以上が大学院に進学。「3+3+3教育システム」を導入し、学部での基礎教育、修士での専門教育、博士での高度専門教育を一貫して行う。学部内ヒエラルキーのトップに君臨するのは機械・航空宇宙工学科。
農学部
生物環境科学、資源生物科学、応用生命科学の3学科。8割が大学院に進む。校舎がキャンパスの奥まった位置にあり、東山公園駅から歩いたほうが近い。一般教養科目の講義が行われる全学教育棟まで移動するには徒歩15分くらいかかるので、自転車を利用する人が多い。
「少人数での授業や実験が多いので、みんな仲がいい」「目立たないが、実は国内外で注目されるような最先端の研究をしている」(農学部生)。