オンラインでのやりとりが増えてきた今「手書き」文字は「個性」や「人柄」に触れられる数少ないツールとしてビジネスでの大きな武器となります。忙しいビジネスパーソンでも最速で字がきれいになる!と話題を呼んでいるのが、新発想の美文字本『簡単ルールで 突然、美文字が書ける』。字が苦手な人を長年指導してきた著者・萩原季実子さんが「字がうまく書けない理由」を研究し、少し変えるだけで飛躍的に字がうまく見えるポイントだけをルール化しました。練習なしでも、誰でも、自分史上最高の「美文字」が書けるようになります。この連載では、美文字の巻き起こすさまざまな効果ををご紹介していきます。

年賀状は迷ったら出すべき、これだけの理由Photo: Adobe Stock

年賀状を出す枚数は年々減っているが……

 そろそろ、年賀状のことを考える季節になってきましたね。今は、LINEやメールで年始のご挨拶を送る方も多く、年賀状を送らない方もいるかもしれません。

 株式会社パイロットコーポレーションが、2022年に行った『ビジネスパーソンの年賀状に関するアンケート調査』では、年賀状を出す人は解答者の約半数のみで、出す枚数の平均は36枚。これは過去5年の調査でもっとも少ない結果になっていました。

 とはいえ、それでも、「もらってうれしい新年の挨拶」は、LINEなどでのメッセージアプリ(50.4%)をおさえて、年賀状が1位(67.2%)となっています。しかも、手書きのコメント入りが嬉しいと答えた人が6割を超えていました。

 つまり、自分が出すのはちょっと面倒だけど、人からもらうととても嬉しいものが「年賀状」だと言えるかもしれません。

 これを利用しない手はありません。コメントを手書きで入れた年賀状は、ほぼ確実にお送りした方に喜んでいただけます。しかも、毎年、年賀状を出す人が減っている状況ですから、印象に残る度合いも増しています。さらに、その手書きの文字が「美文字」だったら?

 普段お付き合いのある相手なら「きれいな字なんですね」と話題になるでしょうし、久しく会っていない相手なら「久しぶりに連絡をとってみようかな」と思わせるに十分なインパクトではないでしょうか? しかも、年賀状は定型文の要素が大きいので、ほんの少し練習するだけで、すぐに「美文字年賀状」が書けるのです。

 毎年、機械的に全員に出す必要はありません。親しくなりたい方や、ご縁をつなぎたい方にだけ、戦略的に出すのも今後はありかもしれませんね。是非、今年は、ビジネスツールとして「美文字年賀状」を書いてみてはいかがでしょうか?