「スプラトゥーン甲子園」に初めて参加してきた。筆者の腕前はトッププレイヤーに遠く及ばないが、それでもこの大会とその練習期間は充実した時間だったことを伝えたい。(取材・文/フリーライター 武藤弘樹)
QOLすら向上させる
「ゲーム大会への参加」のポテンシャル
任天堂の人気シューターゲーム『スプラトゥーン』シリーズには、公式が主催する「スプラトゥーン甲子園」という全国大会がある。例年開催されていたがコロナ禍では見送られていて、今年3年ぶりに、通算6回目の大会が開かれる運びとなった。今回は筆者がそれに挑戦してきたという話である。
そしてその挑戦が、期間中筆者の人生を豊かにしたので、年齢性別問わず、ゲーマーとしてヘビーかライトかを問わず、「どのゲームに挑戦するか」も問わず、全ての人のQOLを豊かにしうる、「ゲームの大会に挑戦」というオプションがあることをここに伝えたい。
賞品がシャツでも
大人気の公式大会
海外のeスポーツの大会は賞金が凄まじくて「優勝20億円以上」といった景気のいい話も聞くが、国内のeスポーツ大会の賞金額は徐々に上がってきているとはいえ海外には到底及ばない。
スプラトゥーン甲子園は、関東地区大会を幕張メッセでやったり、決勝を大田区市民体育館メインアリーナ(4000席)でやったりと大規模だが、賞金はなく、賞品の類はベースボールシャツやピンバッジ、そしてトロフィーである。小学生部門の枠もあるから主催の任天堂としてはなるべく欲望を渦巻かせたくない大会であるとはいえ、「ザ・日本」という手応えの賞品である。