生活に彩を与えてくれる
草野球との共通点と相違点

 かつてガチ勢としてやり込んできたゲームだっただけに、負けは負けとして悔しいのだが、勝ちにこだわらないでいい程度に肩の力が抜けたので、全体的にリラックスして楽しむことができたのはよかった。

 知り合いに草野球をやっている人がいて、月に何日かは試合を入れている。その人の近くで様子を見ていると、休日に仲間たちで集まって、そこそこ真剣に、体を動かして和気あいあいとやっているのがとても羨ましく思えるのだが、自分が参加したいかとなると、出不精の自分が休日早起きして草野球に向かう様はとても想像できなかった。つまり草野球は筆者にとって、自分では実現する気のない、遠くから眺めるだけの憧れであった。

 しかし、チーム戦のあるゲームの大会はどうか。「仲間たちで集まって、そこそこ真剣に、体(ではなく指先だけ)をさかんに動かして和気あいあいと練習・本番に取り組むことができる」点はほぼ草野球と同じだが、ゲームの方は「外出しなくていい」という大きな違いがある。

 また、チーム戦を成立させるための人数が、ゲームの方はそこまで多くならない傾向があるので、チームを組みやすい。さらに草野球と比べて、ゲームはデッドボールやこむら返りなどの心配をする必要がない。当然、健康さは草野球に及ぶべくもないが、ゲームにだってアドバンテージはいくつもあるのである。

 スプラは4人でチームが組めるので、大会などの目標がなくても4人集まればなんとなく通話を繋げてプレイすることが多かった。しかしそこに「大会参加」といった緊張感や「初戦突破」といった目標が絡んでくると、面白さは一段階発展する。うどんに七味唐辛子を入れるようなものである。七味がなくてもうどんはおいしいが、七味を入れれば味わいの変じたうどんを楽しむことができる。

 大会参加とは、七味である。筆者は1日1時間の練習をたかだか1週間続けただけだが、実に充実した1週間になったと感じている。

 何かのコントローラーを握ったことがある程度でもゲームに親しみがある人には、ぜひ大会への参加を検討されたい。オンライン大会なら、外出のハードルもなくさらに気軽にエントリーできる。大会参加が絡んだ新たなゲーム体験は、きっとあなたの生活の彩りを変えてくれるはずである。