マイページのイメージ。おやつ診断の結果によって届く商品が変わる。食べたいおやつをリクエストしたり、実際に食べたおやつを評価したりすることも可能
おやつ診断の結果によって届く商品が変わる。食べたいおやつをリクエストしたり、実際に食べたおやつを評価したりすることも可能。一部の商品は「ストア(サブスク会員向けのECサイト)」で単発で購入することもできる

主要サービスの定期便は1箱1880円(別途、 送料330円がかかる。いずれも税込)で、8種類のおやつが入ったボックスが自宅に届く。ボックス内のおやつは事前に実施する“おやつ診断”の結果をもとにセレクトされた、自分好みのもの。頻度は2週に1回か4週に1回から選べ、送られてくる商品の組み合わせは毎回変わる。

「開けるまで何が入っているかわからないワクワク感」や「初めて食べるおやつとの出会いや新たな好みの発見」を楽しめることが、ユーザーから支持を集める理由だ。特に女性から人気が高く、全体の95%以上を女性が占める。中でも25〜44歳のユーザーが多く60%を超えるという。

コンビニにも進出、背景に“サブスクEC発ならでは”の強み

スナックミーの創業メンバー。中央が代表取締役の服部慎太郎氏
スナックミーの創業メンバー。中央が代表取締役の服部慎太郎氏

スナックミーでは4年の間サブスクECに注力してサービスを続けてきたが、冒頭のとおり直近では新たな試みとしてオフライン展開にも力を入れている。2021年からはコンビニのほか銀座ロフト、CHOOSEBASE SHIBUYAなど実店舗での販売を本格的にスタート。2022年9月からはナチュラルローソンでプロテインバーブランドの展開も始めた。

大手メーカーなどと比べて店頭販売実績が乏しいスナックミーが、コンビニなどと連携できているのか。その背景にあるのが「サブスクECを通じて培ってきた資産」だ。

たとえば「サブスクや(サブスク会員向けの)ECを通じて人気の商品が特定できていること」は実店舗のチャネルを広げていく上でスナックミーの強みになる。

「(店舗での販売前から)実際の顧客像や傾向がわかった状態で、商品の提案をできるのがポイントです。メーカーが新商品の提案をする場合、通常は『このような人たちをターゲットにした商品です』といった説明になりがちです。でも私たちはすでにサブスクECで販売実績があるので、別のアプローチができる。『(サブスクやECでは)こういった層の人たちから高評価でリピート率も高いです。また、このようなシーンでお召し上がりいただいています』ということを伝えられるんです」(スナックミー代表取締役の服部慎太郎氏)

商品ごとにユーザーの年齢や性別、アンケートのデータなどを提示した上で提案をすることで、小売店舗の担当者もイメージがしやすい。サブスクECの運営を通じて積み上げてきた独自のデータや実績と、「(既存商品の数が限られる)無添加のおやつに特化している」「扱っている商品数が豊富である」といったサービスの特徴が好評で、オフライン展開が拡大しているという。