事業撤退、チーム解散からの復活──クラウドワークスが見出した“VRオフィス空間”の可能性
クラウドワークス取締役副社⻑兼COOの成⽥修造氏 画像提供:クラウドワークス

「海外でもバーチャル空間でオフィスをつくり、リアルなオフィスを持たないで成立している上場企業があるというニュースも話題になっています。コロナで世界が一変する中で、リアルオフィスの価値は逓減し、バーチャルオフィスの価値が増していくのは確実な未来だと信じるようになりました。その中で、OPSIONは過去に資金繰りの問題もあり、いかに事業開発を戦略的、かつスピーディに行っていくかが課題になっていたので、私から声をかけ、業務資本提携によってクラウドワークスの新規事業として事業開発を戦略的、かつスピーディに行っていく体制を作れないか、と提案をしました」(成田氏)

その結果、今回の資本業務提携が実現。深野氏は「組織を拡大させ、上場までを経験した成田さんに組織構築やマネジメントの考えを聞けるのはすごく大きいです」と語る。

バーチャルオフィスを持つのが当たり前の時代になっていく

今回の資本業務提携を機に、両社が持つノウハウやリソースを活かしたシナジー(相乗効果)の最⼤化に取り組んでいく。例えば、クラウドワークスが保有するリモートワークやテレワークを積極的に活用している40万の法人アカウントにRISAを紹介するほか、セールス活動にも活用。過去15個ほど新規事業を展開している中での成功と失敗のパターンや、事業開発のノウハウを余すところなく提供し、RISAの成功確率を高めるという。

「今年コロナショックが起きて、90%以上の企業さんがリモートワークやテレワークを取り入れるようになり、みんなが集まって仕事をする場所を突然失いました。どの企業もその変化に適用しようと頑張っているものの、当然集まる場所がなくなったことによる弊害もあります。例えば、業務時間中の雑談がなくなったり、目的が明確なミーティング以外に隣の人に気軽に相談できなくなったり、Zoomミーティングでカメラをオフにし続ける人が多かったり、周囲に人がいないことでモチベーションを維持するのが難しくなったりしています」

「現状、RISAは開始から2カ月程度で300件近い問い合わせをいただいていますが、その中には誰もが知るような大企業が多く含まれており、みなさん例外なく同じような課題をおっしゃいます。そういった課題を解決するためには、テレワークの人も、オフィスワークの人も、みんなが一同に会する場が必要で、それはやはりバーチャル空間になるはずだと思っています」

「その空間に加えて、RISAはアバターを介した楽しい空間を提供しており、よりリアルなオフィスに近い3D空間の臨場感も感じられ、バーチャル世界とリアル世界の間を取ったソリューションになっています。このような課題が大きくなる中で、“3D×アバターのクラウドオフィス”を次世代の常識にしたいと思って事業を進めています」(成田氏)