おかげさまで、女性層を中心に多くのファンの支持を得て、就職活動の学生さんからも「こんな商品を作っている会社に入りたい」と言われるくらい、KIRINのイメージにも貢献しているようです。
この商品で面白いのは、コンセプトありきではなく、開発担当者が最初に、世界中で見つけてきた味をヒントに試作品を家の台所で作ってくることから始まります。実際に工場で作れるかどうかもわかりませんが、この味が美味しいね、というところからスタートする。その結果ほとんどの商品は原料から作ることになってしまうのですが、日本人向けにアレンジしながら、今までにないおいしさが生まれてきます。
小西:まさに、単なるおいしい「飲料」にとどまらず、新しい「飲料文化」の提案が盛り込まれていることが、ブランドの支持を拡げている例ですね。KIRINの、素材へのこだわりやものづくりの姿勢が感じられるブランドだと思います。
最後になりますが、新しい体制の「ひとつのKIRIN」となることで今後、もっとKIRINはどのように変わっていきたいとお考えになりますか。
江部:お客様とKIRINとの距離をもっと近づけたいと思います。いちばん身近で、お客様のことをいちばん分かっているブランドになることでしょうか。ブランドこそがメーカーの資産ですし、ブランドはお客様の中にあって、お客様とともに創るものです。まだまだ「ひとつのKIRIN」としての新しい取り組みはこれからと思いますが。
小西:ぜひ、社会を元気にする、KIRINブランドの新たな活躍に期待したいと思います。本日はありがとうございました。
(次回は4月3日更新予定です。)
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