患部をより痛めることも?
四十肩の治療に使うときの注意点
そして以下が、『フィットボクシング2』を四十肩の治療に利用したい際に注意したい点である。
●エクササイズの効果をきちんと得るために、正しい姿勢でパンチを打たなければならず、そのためにたえず自分を観察する必要がある。
●エクササイズ中、パンチをして「あっ今のは四十肩が痛かった」と感じたことが何度かあるので、下手をすると患部をより痛めてしまう危険があることは留意しておきたい。しかし、ある程度の痛みもエクササイズ中に分泌されているアドレナリンでほぼ自動的に乗り越えられるので、そのギリギリをちょっと超えてるくらいのトレーニングが、結果としていい効果を引き起こしているのかもしれず(筆者を担当する整体師さんは、そのようなことを口走っていた)、そのあたりは未知である。
●結局のところ、やるかやらないかは自分次第となるので、能動的な決意は必要。
『リングフィット』よりもお手軽?
例えるなら『ブート・キャンプ』の進化版
続いて、『リングフィット』との違いである。
●『リングフィット』の方がRPG要素が強く、成長していく楽しみを感じやすい。また、『フィットボクシング2』より筋トレメニューが格段に豊富で、希望する部位を重点的に鍛えていくことができる。
●一方『フィットボクシング2』はエクササイズ的である。音楽のリズムに乗って体を動かす楽しさは『リングフィット』にはない。
●ゲームを始めるための準備を比較すると、以下の特徴がある。
『リングフィット』→リングコンにジョイコンを取り付け、脚にバンドを巻き、ヨガマットを敷く。
『フィットボクシング2』→ジョイコンを握るだけ。必要に応じてヨガマットを敷く。
で、後者の方が楽。すなわち気軽に日々のエクササイズに乗り出せる。
かつて、異様な熱気で視聴者を鼓舞するインストラクターが象徴となってメガヒットした『ビリーズ・ブート・キャンプ』というエクササイズDVDがあった。「あれの“ややインタラクティブ版”になったのが『フィットボクシング2』」というのが、個人的な印象である。 動作が適切か逐一判定し、最後に全体の出来を評価してくれる点を備えているのは、ゲームだからこそ持ち得た強みであろう。