みずほフィナンシャルグループで2024年度から導入される新人事制度「かなで」の全貌が判明した。社員の給与や賞与、退職金はどう変わるのか。特集『金融 人事コンフィデンシャル』#3では、その詳細についてお届けする。(ダイヤモンド編集部副編集長 片田江康男)
独自取材で判明!
新制度かなでの全貌
みずほフィナンシャルグループ(FG)は、2024年度から新人事制度「かなで」を導入する。
かなでの名称は「社員と会社が共に創り、共に奏でていきたい」という同社の思いから付けられた。目的は、多様化する経済・社会の課題に対してビジネスを推進し、経営基盤を強化することだ。
みずほFGはかなでを、「社員が『自分らしくある』ことを実現する人事制度」と定義している。その上で、「社員の挑戦を支える」「社員の貢献が報われる」「社員が働きやすさを感じる」という三つの骨子を打ち出した。
実際に導入されるのは、みずほFGとみずほ銀行、みずほ信託銀行、みずほ証券、みずほリサーチ&テクノロジーズの5社。次ページで解説する新たな給与制度へは、24年7月に移行する予定だ。
ダイヤモンド編集部ではこれまで、みずほ銀行の年収や年次管理、出世の仕組みについて、以下の記事などで詳細に解説してきた。かなでの導入で、それらはどのように変わるのか。独自取材で判明した給与や賞与、退職金といった制度の根幹部分について、次ページで紹介していこう。