b8taのサンタモニカ店を訪れたことがあると言う、電化製品やガジェットの話題を扱うテクノロジー・ブログEngadget中国版の編集長Richard Lai(リチャード・ライ)氏はb8ta Japanが発表している商品ラインナップを見た上で、「(サンタモニカ店には)すでに知っている商品もありましたが、多くのプロダクトを初めて知り試すことができました。比較すると、日本店はライフスタイル・グッズの割合が多い。テック記者としては、より多くのガジェットを期待してしまいます」と話す。
「ですが、オンラインのみでしか購入できない商品を実際に試すことができるのは、私のように海外から訪れる旅行者にとっては便利だと言えるでしょう」(Lai氏)
以下はb8ta Japanが取扱う商品の一部だ。(追記:11月21日。b8ta Japanは11月、12月で43点の新たな商品を取り扱うと発表している)
日本のb8taは「D2C推し」
b8ta Japanが先行公開している商品群を見て「もっとガジェットが見たい!」と感じたのは決してLai氏だけではない。
「『もっとガジェットに寄ったほうが良かったんじゃないか』といった声は確かにいただいたことはあります」
DIAMOND SIGNALの取材で、b8ta Japanのカントリーマネージャー北川卓司氏はそう話し、唇を噛む。技適やライセンスの関係、そして新型コロナウイルスの感染拡大が原因で海外メーカーは国外販売先の新規開拓に対して消極的になり、当初計画していたように、海外からの沢山のテック・プロダクトを店頭に並べることは困難となったのだ。
そのためb8ta Japanでは、D2C(Direct to Consumer)と呼ばれる、商品を自社ECサイトで直接消費者に販売するビジネスモデルを展開するブランドの商品を多く扱うという独自の方針をとっている。
SNSの普及がブランドと消費者との接触を安易にし、BASE、STORESやShopifyなどEC構築プラットフォームの誕生により、簡単にネット販売を行えるようになったことが、様々なD2Cブランドが誕生した背景として挙げられる。
米国ではコスメの「Glossier」やスーツケースの「Away」といったD2Cブランドが人気だ。日本でもメンズスキンケアブランドの「Bulk Homme」やオーダースーツの「FABRIC TOKYO」、生理用品ブランド「Nagi」など、多くのD2Cブランドが台頭してきた。