「ぼっちクリスマス」にも仏さま
続いて「仏教伝道協会賞」受賞作品を紹介します。「孤立仏援」。前回ご紹介した「彼岸寺賞」に続いて受賞した超覚寺(広島市中区)の作品です。講評は以下の通りです。
現代社会の中で「孤独」が大きな問題になっています。「孤立無援」とは、「頼るものがなく、ひとりぼっちで助けのないさま」を表したものですが、私たちは決してひとりではありません。仏さまは常にそばで温かく見守ってくださっているのです。
超覚寺は浄土真宗のお寺なので、ここでの仏は阿弥陀如来を指します。阿弥陀仏はどんな人も決して見捨てることはありません。常に寄り添って一緒にいてくださる仏さまです。
たとえ自分がどんなに孤独な状況に置かれようとも、仏さまが常に見守ってくれている。「孤立仏援」とはまさにそのことを表しています。
きょう12月25日はイエス・キリストの誕生日とされるクリスマス。「ひとりぼっちのクリスマスは寂しい」という方もいらっしゃるかもしれませんが、あなたは決してひとりではありません。どんなときも必ず「仏援」の中にいるのです。