しかし、住み替えの参考になる保活情報は正確性に欠けていたり、実感とはほど遠いものが多かったりした。「保育園移民」が知りたいのは、保育園に子どもを入れやすい自治体や駅はどこか、あるいは入れにくい自治体や駅はどこかという、体系的な情報である。

 さらに、区単位で見た場合と自分が住んでいる駅単位で見た場合とでは、事情が異なることも多い。結局のところ、保育園に入りたい人数と受け入れ可能人数のバランスは、最寄り駅単位まで落とし込んで分析しないとわからない。

駅単位で見た保育園への
「入りにくさ」をランキング

 そこで、筆者が代表を務めるスタイルアクトのマンション情報サイト「住まいサーフィン」が作成したのが、「駅単位で見た保育園への入りにくさ」のランキングである。区単位で見た場合とは桁違いに、保育園に子どもを入れるのが難しい実態が浮かび上がる。

「住まいサーフィン」では独自に「認可保育園倍率」という指標を設定。これは「各駅の0歳児人口」を「各駅の認可保育所の0歳児定員」で割って算出している。

 保育園には認可と認可外があるが、行政が決めた基準にのっとり運営されている認可を望む人が多いので、ここでは認可保育園に絞っている。

 では、ランキングを見てみよう。