「あなたは普通になりたいですか?」
そう語るのは、SNSの総フォロワー数は300万人を超え、YouTube動画の月間再生数は3億回を超えるなど、日本中で大ブレイクを巻き起こした、ひろゆき氏。「シンプルな考え方を知れてラクになった」「目からウロコが落ちまくった」と話題を巻き起こした彼の著書『1%の努力』『99%はバイアス』では、「どうすれば影響力を持てるのか?」「口のうまい人がトクする世の中で、どう生きるべきか?」などをマジメに語っている。そんな彼に、この記事では、「考え方のコツ」について聞いてみた。(構成/種岡 健)
出る杭が打たれる時代
あなたは「普通でいたい」と思うことがありませんか?
学校や会社という集団で過ごしていたら、「目立つこと」は恥ずかしいことに感じるかもしれません。
多かれ少なかれ、出る杭は打たれるんですよね。
それなのに、いきなり「個性が求められる」ということもあったりします。
「普通でいたい」という人が、どのように生きればいいのかを語っていきましょう。
「普通」とは何か
そもそも普通というのは、よくわからない概念です。
赤い服を着ることが「普通だ」と思っている人が、青い服を着ることが当たり前だと思っている世界に行くと、「赤を着ることが個性的だ」と見られます。
どんな環境にいるかによって、「普通」というのは異なってきます。
「普通でいたい」という人は、「周りに合わせたい」という人だと言い換えられます。
先ほどの赤い服の人は、青い服の世界に行くと、「青い服の人」にパッと変化できることでしょう。
まあ、基本的に何も考えずに生きたい人は、別にそのまま周りに合わせて生きればいいと思います。
個性は「たった1つ」でいい
大事なのは、「このジャンルだけは、個性的でいたい」というものが、1つだけでも持ち続けられることです。
ファッションでも、趣味でも、好きな食べ物でも、何でもいいと思います。
たった1つだけ、「私はこれが個性です」と言えるものを持ってみてください。
なぜそれが必要かというと、あなたの存在証明ができないからです。
人は、第三者の「ここが変わっている」という部分を記憶するようになっています。
「あの人は、ピザにうるさい人だ」
「あの人は、ジーパンにこだわる人だ」
というように、たった1つの特徴によって記憶をしています。
だったら、その記号になるようなものは持っておかないと、あなたの存在が「無いもの」とされてしまいます。
その状況だけは避けておいたほうがいいと思います。
そして、それ以外に関しては、「普通でいい」という生き方が、もっとも生きやすいのではないでしょうか。
(本稿は、『1%の努力』の著者・ひろゆき氏へのインタビューをもとに構成したものです。)
本名:西村博之
1976年、神奈川県生まれ。東京都に移り、中央大学へと進学。在学中に、アメリカ・アーカンソー州に留学。1999年、インターネットの匿名掲示板「2ちゃんねる」を開設し、管理人になる。2005年、株式会社ニワンゴの取締役管理人に就任し、「ニコニコ動画」を開始。2009年に「2ちゃんねる」の譲渡を発表。2015年、英語圏最大の匿名掲示板「4chan」の管理人に。2019年、「ペンギン村」をリリース。自身のYouTubeチャンネルの登録者数は160万人を突破。生配信の「切り抜き動画」が話題になり、ひと月の総再生回数は3億回を超えた。主な著書に、シリーズ50万部を突破した『1%の努力』『99%はバイアス』(ダイヤモンド社)がある。