先に一度、整理しましょう。

第1文型:S V    Vは「存在か移動」
第2文型:S V C   Vは「=」
第3文型:S V O
第4文型:S V O O  Vは「与える」
第5文型:S V O C  Vは「思う・感じる・言う」か「因果関係」
(Sは主語、Vは動詞、Cは補語、Oは目的語)

 こうなります。

 どんなにVが難しい動詞だったとしても、文型が判断できれば、4/5は、訳すことができるのです。

 例えば、「I exist in Tokyo.」といったときに、「exist」という英単語の意味がわからなかったとしましょう。多くの人はそうなったら「もう無理! わからない!」となるかもしれませんが、それは間違っています。

「I exist in Tokyo.」は、「in」から先は前置詞の句なので、「I」=S、「exist」=Vの、第1文型ですよね。第1文型の意味は、どんな動詞であったとしても、「存在」か「移動」になります。

 だから、「I exist」で「私は存在している」か「私は移動している」ということになります。今回の場合「in Tokyo」なので、「私は東京に存在している」という意味になります。

 このように文型がわかれば、動詞の意味が理解できるのです。だからこそ、文型を理解できるかどうかが、英語の鍵になってきます。

 みなさんがこれから英文を読むときに、「あれ、この動詞の意味わからないな」となったとしても、なんと文型さえ理解できれば、意味が理解できるわけです。

 そんな魔法のようなテクニックがあるから、文型は大事なのです。

第1文型は「存在」か「移動」

 ではここから、一つひとつ、見ていきましょう。まずは第1文型です。

 前述のようにこの文型の意味は、どんな動詞であっても、「存在」か「移動」になります。

 例えば、「I get to the school.」という英文があります。この場合、「I」がSで主語、「get」がVで動詞です。

 toは前置詞なので、これは文型の判断には関係しません。だからこれは、第1文型になりますね。

 さて、この文を、みなさんはどう訳しますか?

「get」という動詞を調べると、「手に入れる」という意味が出てきます。だからこの文は、「私は学校を手に入れる」と訳すでしょうか?