緑タイプは、ほかのタイプに比べてかなり受け身なタイプだというのはおわかりかと思う。赤タイプのように、活動力があるわけでもないし、黄タイプのようにポンポンと新しいアイデアが浮かんでくるわけでもない。青タイプのように几帳面な性格でもない。緑タイプというのは、端的に言うと「ありふれた」性格だ。
そんなこともあり、緑タイプとは付き合いやすい。緑タイプといるときは、ありのままの自分でいることができる。特に何をやってくれと要求されるわけでもないし、必要がない限り彼らが口論を始めることもない。
緑タイプの性格の兆候が見られる子どもはよく、「小さな天使」みたいだと呼ばれるほどだ。食事も寝る時間も、宿題をする時間もきちんと守るのが、緑タイプの性格を持った子どもだ。
それだけではない。人の悪口を言うことも、緑タイプの人は好まない。人に対して悪いことはとにかく言わないタイプで、上司がどんなに突拍子もない決断を下そうと、それに対して反論はしない。
環境や状況に順応しようと必死になるのも緑タイプだが、この性格のおかげでどのタイプよりもバランスのとれた性格を備えている。不安な気持ちになっている黄タイプを落ち着かせたり、無愛想になってしまうことがたまにある青タイプを明るくさせたりするのが得意だ。
よく会う友達家族がいるのだが、そこのご主人は、おちゃらけながら注目を浴びていたい黄タイプ。楽しい遊びを見つけたり、人からの質問は全部自分が答えたがるのが彼だ。彼以外の人間は皆観客役で、彼がその舞台から降りることはない。
そんな彼の奥さんは緑タイプ。温和で良識があり、常に冷静な人だ。ご主人が走り回ってふざけたことをしているあいだ(いい年をした大人が!)、奥さんは冷静なままソファに座り、ただただ、にっこりと笑顔を見せているだけ。ほかの人同様に、ご主人のふざけた行動をまったく面白いと思っていないのにもかかわらずだ。
そんな彼女に「ご主人のふざけた姿を見てイヤになりませんか?」と聞いてみると、「ええ、でも主人は楽しんでいますから」と答えるのだ。