誰かが変な行動をしていても我慢強くいられる、これが典型的な緑タイプの性格だ。

 だいたいどんな感じかわかってきただろうか?周りにいるのにパッと思い出さないような人がいたら、その人は緑タイプである。つまり、周りにいるほとんどの人、ということになる。

困ったときに頼りになる
辛抱強く仁義に厚い性格

 緑タイプの人柄は親切そのものである。助けが必要なときに、手を差し伸べてくれるのが緑タイプ。人間関係を大切にする習性が身についているため、その関係を崩すような障害があると、何が何でもその障害を取り払い、人との関係を保とうとする。そして生涯、その関係を大切にする。

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 友達やそのパートナーの誕生日、子どもの誕生日なんかを覚えているのも緑タイプである。友達が飼っている猫の誕生日を覚えていても不思議ではないぐらいだ。

 一般的に、彼らは聞き上手である。自分のことよりも常に他人のことに興味を持ち、自分の興味があることを話したいということはめったにない。あったとしても、その姿勢を見せることはない。緑タイプは公務員に多いが、自分より他人の利益を優先するという仕事内容は、彼らに合っているのだろう。

 緑タイプは、協調性が強い。個人よりもチーム、グループ、家族を大切にし、緑タイプだけで形成した社会があるとすれば、そこは病弱な人が大切に扱われる社会になるだろう。

 助けてほしいという友達がいれば、緑タイプは喜んで助けになるだろう。助けを求めて、緑タイプに電話をかけたいと思ったら、いつでもかければいいのだ。困ったときに頼りになるのが彼らなのである。

 彼らが苦手としているものが、変化である。自分に馴染んだ形の変化であっても苦手である。やる気を起こさせ、時間を十分に与えれば新しいことにも挑戦できるのだが、何が起こるかわからないことにはわざわざ挑戦しない。現状維持でいいじゃないかと考えるのが緑タイプなのである。