英語とは縁遠い新潟の片田舎で生まれ育ち、勉強はからっきし苦手。とくに英語は、be動詞も理解していなかった。それでも大学を受験。偏差値38の学部を2つ受験するも、どちらも不合格……。それがいまやネイティブや帰国子女に間違われるほど英語を操り、YouTube「タロサックの海外生活ダイアリーTAROSAC」でさまざまな国籍の人々にインタビューしまくっている。いったい、どうやって英語力を身につけたのか? 初の著書『バカでも英語がペラペラ! 超★勉強法 「偏差値38」からの英会話上達メソッド』(ダイヤモンド社)で、超効率的な勉強法を初公開! 本書より一部を抜粋・編集し、夢を叶えたとっておきのコツを全部教えます!
日本人がハマりがちな“英語のワナ”TOP5
Top 5 reasons why Japanese are not good at English conversation.
なぜ多くの人が何年も英語を学んでいるにもかかわらず、英語が話せないのか?
その理由を知り“反面教師”(bad example)にすることによって、英会話の上達が加速します。
ボクが考える代表的なワナをTOP5からTOP1までのカウントダウン形式で、順番に説明しましょう。今回はTOP3について説明します。
TOP3
日本語をそのまま英訳しようとする
Translating Japanese directly to English.
学校の英語の授業では、文法にのっとって英文を和訳したり、日本語の文章を英訳したりすることがありました。
その影響が大きいからでしょう。英会話をするときも、「思いついた日本語を英語に翻訳して話そう(Translating Japanese directly to English before speaking.)」とする人が多いです。
たとえば、「ボクは書籍を執筆した」といいたいとします。それをそのまま英訳しようとすると、「書籍はbookでいいけど、執筆ってwriteでいいのかな?」と詰まってしまいがちです。
シンプルに言い換える
とはいえ、長年培ってきたクセを一瞬で変えることはできませんよね。では、どうしたらいいのか? 日本語でなにかいいたいことを思いついたら伝えたいことの本質はなにか?
「3歳児に伝える(Talking to a 3 year old child.)」つもりで考えてみるのです。
すると「ボクは書籍を執筆した=ボクは本を書いた」と、よりシンプルな日本語になり、すんなりと「I wrote a book.」が導かれるでしょう。
シンプルな
言い換えレッスン①
もう1つ、例題です。今度は「彼女は脈ナシだな」といいたいとしましょう。
「3歳児に伝えるとしたら」と考えたら、「脈ナシ」という言葉は使わないはずですし、伝えたいことの本質をとらえれば、「彼女はボクに興味がない」となるでしょう。
となれば、「She is not interested in me.」でも伝わるでしょう。
シンプルな
言い換えレッスン②
さらに「昨日、選挙の投票に行ってきた」といいたいとします。
日本語から英語に訳そうとすると、「選挙?」「投票?」などの単語がわからなくて、ギブアップしてしまう人が多いかもしれません。
これも3歳児に伝えるのであれば、「選挙=election」「投票=vote」が頭に浮かばなくても、「I went to a place to choose a politician.(政治家を選ぶためにある場所に行ってきた)」でもいいですし、「I went to a place to choose an important person for our country.(私たちの国にとって重要な人を選ぶためにある場所に行ってきた)」でもいいでしょう。
よりシンプルに表現
いずれも実際の3歳児にはむずかしい表現かもしれませんが、よりシンプルな表現にするための発想法として考えてみてください。
ときどき、「知的レベルが高い」と思われたいのか、一生懸命にむずかしい単語を使ったいい回しをしようとする人がいます。
でも、ネイティブスピーカーの日常会話の85%は1000語程度のカンタンな単語で組み立てられています。
英語がスムーズに
出てくるコツ
さらに、非ネイティブとコミュニケーションをとるのであれば、あえてシンプルな言葉を選ぶのが、相手への思いやりですし、お互いに理解しやすいはず。
常にシンプルな表現をしようとしていると、「日本語➡英語」に変換する時間が短縮され、いずれ日本語を介さずに英語がスムーズに出てくるようになります。
ボクの場合、いいたいことや状況などをできるだけカンタンなイメージで思い浮かべ、それを表す英語で話すことをくり返した結果、日本語を思い浮かべなくてもサッと英語が出てくる
「英語脳」に変わりました。
日本語で文章を思い浮かべてしまう「翻訳グセ」で困っている人は、まずはできるだけシンプルな表現を心がけてみるのがいいでしょう。
※本稿は、『バカでも英語がペラペラ! 超★勉強法 「偏差値38」からの英会話上達メソッド』(ダイヤモンド社)より一部を抜粋・編集したものです。