【医師が教える】チョコレートの“偉大な健康効果”、初老のチョコ好きが長生きする納得の理由Photo by PIXTA

40歳を超えたら、チョコレートを食べたほうがいい。実は40代を境に訪れる体の“ある変化”によって、動脈硬化、心筋梗塞、脳梗塞、がん、糖尿病といった重大な疾病のリスクが高くなるという。その“ある変化”に対応するために有効なのが、チョコレートなのだ。スーパーでも購入できる身近な食材の偉大な健康効果について慶應義塾大学医学部教授の井上浩義氏に話を聞いた。(構成/ダイヤモンド・ライフ編集部)

 チョコレートの健康効果に関しては、面白い研究があります。米国ハーバード大学のホレンバーグ教授が行った研究(※1)で、カリブ海沖の群島に住むクナ族と都市部に移って暮らすクナ族を比較したものです。

 クナ族にはチョコレートと同じくカカオを原料とするココアを飲む習慣があり、群島に住むクナ族は血圧が低く、より長生きし、死亡時には心筋梗塞、脳卒中、糖尿病、がんの発生頻度が低くなることがわかりました。カカオの健康効果を示す研究として、広く紹介される代表的な研究です。

 それでは、一体どのような仕組みでチョコレートが私たちの健康にとってプラスにはたらくのでしょうか。ここからは、「チョコレートの3大健康効果」「チョコレートの正しい食べ方」「なぜ40歳を超えたらチョコレートを食べるべきなのか」について解説します。

チョコレートの3大健康効果

 私たちが呼吸によって体内に取り込まれた酸素の一部が、通常よりも活性化された状態になったものを活性酸素と呼びます。

 活性酸素はウイルスなどを撃退する役割もあって一概に悪者扱いできないところもあるのですが、何らかの原因で活性酸素が増加して体が処理能力を超えてしまうと体内の正常な細胞や遺伝子まで攻撃してしまうので厄介です。

 活性酸素が増えすぎると、筋力低下やシミ・シワといった老化現象にもつながります。また、活性酸素が過剰になる状態が続くと、動脈硬化、心筋梗塞、脳梗塞、がん、糖尿病、肺炎、アトピー性皮膚炎、関節リウマチ、白内障といった疾患を罹患するリスクが高まることも知られています。

 活性酸素を増やす要因としては、運動とストレス、飲酒、喫煙が挙げられます。また、本来は人間が寝る時間に仕事をする夜勤なども活性酸素を増やす行為として知られています。体への負荷がかかることで、活性酸素が増えるのです。

 こうした厄介な活性酸素を無害化してくれるのが、チョコレートに含まれるポリフェノールが持つ抗酸化作用なのです。