ですので、応募条件で対象外となっていないなら、あまり気にしすぎず、普通に就活に臨んで大丈夫です。

 とはいえ、
「大学入学までに、なぜそれだけ年数がかかったのか?」
「留年を繰り返した理由は?」
 は、ほぼ100%聞かれます。きちんと回答を用意しておきましょう。要は、こちらから言わなくても、必ず聞いてくるのだから、納得してもらえる回答を用意しておけばいいのです。それでこの問題(不安、懸念、後ろめたさ)はクリアにできます。

●卑下する必要なし!

 具体的な回答方法ですが、たとえば3浪後、第1志望ではない大学に入ったとしましょう。

「周りの人より劣っている」などと、わざわざ自ら否定する必要はありません。

「第1志望の大学でマクロ経済を学びたかったが、4度挑戦したものの叶わなかった。非常に悔しい思いをしたが、気持ちを切り替えて、今の大学でこうした活動に励んでいる。いま振り返ると、若いうちに挫折を経験できて良かったと思っている」

 といった、事実を踏まえた上での前向きな回答をしておきましょう。

 留年も同じです。

 たとえば海外放浪や街おこしボランティアのような、そもそもやりたいことがあっての意図的な長期留年なら、その内容を堂々と伝えれば良いのです。

 一方で、学業をサボってばかりで、本来は留年したくなかったのに結果として留年になってしまった場合は、その過去をきちんと反省しつつ、たとえばこの就活を機に改心して仕事を頑張っていく、という反省と前向きさをセットで回答するようにしてください。

学歴コンプレがあり不安

●高偏差値大学が有利なのは事実、しかし……

 旧帝大や早慶などの偏差値の高い有名大学に通っているなら別ですが、そうではない大学に通っている方が圧倒的多数で、いわゆる「Fランク」と言われる大学に通う学生も大勢います。

 学歴コンプレックスがひどく、就活がうまくいかないのも、「Fラン」のせいにする学生がいます。