確かに、偏差値の高い有名大学の学生の方が、就活上では有利に働くシーンが多いのは事実です。

 たとえば総合商社の社員の出身はこうした大学に偏っていて、その他大勢の大学が入り込む隙はなかなかありません。

 もちろん「偏差値の低い大学だから狭き門の超人気企業に応募するな」ということではありません。応募条件を満たしている以上、どんどんチャレンジして欲しいのですが、実際に内定獲得が叶うかどうかは別次元の話です。

●インターンシップなど「今から変えられること」に集中する人が勝つ

 いざ就活を始めると、
「ウチの大学・学部からは、どういうところに就職しているのか?」
「希望する企業に自分の大学出身者はいるのか?」
 という現実を知ることになります。

「シェアナンバーワンのメーカーに行きたかったが、かなり難しそうだな。しかしディーラーなら先輩達がたくさん在籍しているな」
など、大半はこうした現実を踏まえた上で、就活を進めていくことになります。

 自分の身の丈を知っているからこそ、現実的な就職先を選ぶことができる、とも言えます。

 大学や学歴を問わない採用方針を打ち出し実行している東証プライム企業もたくさんあるのです。

 そもそも、通っている大学は変えられません。

 学歴コンプレックスに頭を悩ませている暇があったら、これから自分の力で変えられること、つまりインターンシップ、OB・OG訪問などに積極的に参加して、その行動量を就活上の売りとしてPRできるくらい、頑張ってみることをお勧めします。

見た目や話し方にコンプレックスがある

●コンプレックスは誰にでもある

 あがり症で緊張するシーンになると赤面してしまう
 背が低い
 太っている
 自分で「ブサイクだ」と思っている
 つい方言が出てしまう

 ……など、さまざまなコンプレックスを持っていて、就活でも不利に働くのではないかと不安になる学生がいます。