「あの人なんであんなことを言ってきたんだろう」「この仕事、終わらなかったらどうしよう……」など、寝ようとするといろいろな考えが頭の中にわいてしまって眠れないことはないだろうか。そんな、早く眠りたいのに、グルグル思考が止まらない人におすすめなのが、『無意識さんの力でぐっすり眠れる本』(大嶋信頼著)だ。多数の著作を持つ人気心理カウンセラーの大嶋信頼氏の本作では、心理学的なアプローチによって、働きすぎている意識をストップし、読むだけで眠くなるメソッドを多数紹介。「2ページ読んだだけで眠れた」「ストレスが消えた」「自己肯定感が高まった」などの感想が多数寄せられている本書。今回は発売を記念して、本書から特別に一部抜粋、再編集して「ストレスを消す方法」を紹介する。(構成/照宮遼子)
「考えすぎスパイラル」から抜け出す「魔法の暗示フレーズ」
人間関係や仕事のトラブルなど、ひとつの悩みを解決しても、また次の悩みがやってくるのはよくあることだが、やっかいなのは、いつまでも同じことで悩んでしまうこと。
「悩んだところで状況は変わらない」「悩んでも時間の無駄だ」と、悩み続けても意味がないとわかっていても、ついいつまでもクヨクヨ考え続けてしまうもの。
今回はそんな悩み続けてしまう人が、悩みの連鎖を断ち切り、熟睡できるようになる「魔法の暗示フレーズ」を紹介する。
「考えてもしかたないこと」にいつも苦しめられる
多くの人が受け流せるようなことでも、自分の場合は真に受けてしまって気分がどんどん落ちこんでしまうことがある。
たとえば、SNSにアンチコメントが書き込まれたとき、「変な人がいるもんだな」と受け流すことができず、「なんでこんなことを書かれるんだろう?」と思い悩んでしまう。
「考えるだけ時間のムダだ」と思って、気を紛らわそうとしても、気づくとまた思い出し、そんな自分のことすら嫌になってしまうこともある。
そして、寝ようとすればするほど、そのことが頭から離れず、ずっと考え続けてしまう。
「自分ではどうしようもないこと」で思い悩みやすい人は、「意味がない悩みは存在しない」というフレーズを唱えてみよう。
理性的に考えると、「そんなどこかで聞いたようなフレーズを唱えて何が変わるの?」「意味がある悩みなんて存在しないの間違いじゃないかな?」と思うかもしれない。
でも、あれこれ考えずにとりあえず唱えてみよう。すると、不安感が消えて不思議といつの間にか眠ることができるのだ。