“自分らしくいること”が、コミュニケーションがうまくいく一番の秘訣」
つい周りに合わせて無理をしてしまったり、自分の言いたいことをうまく言えなかったり…そうして、悩んだ経験はありませんか?
感じがいい、信頼できる 大人のちょうどいい話し方』は、そんないつも周りを気遣うことのできる人に向けて作られた書籍として注目を集めている。
アナウンサー歴30年超でありながら、実はもともと極度の人見知りで「人前で話すのがずっと苦手」だった著者による、「大人にふさわしい会話のテクニック」が多数掲載されている。
自分と相手が調和するコミュニケーションの秘密がわかる本書。
今回はその中から特別に「信頼される人の特徴」を紹介します。

【コミュ症の人の特徴】「信頼感のある人」がやっている「自分の話を聞いてもらう」たった1つのコツ<元フジ女子アナが教える>Photo: Adobe Stock

感情に訴えて記憶に残せる「ストーリー型」

「ストーリー型」は、文字通り話の内容を「物語」にして伝える方法です。

ストーリー型のメリットは、聞き手に喜怒哀楽の感情やイメージを抱かせるため、記憶に残りやすく、共感を引き出しやすくなる点です。幼いころに聞いた「昔話」をいまだに覚えているのもストーリーの力です。おじいさんになってしまう浦島太郎、鶴の恩返し、ハッピーエンドを迎える一寸法師なども、感情やイメージが持ちやすいため、強い「ストーリー」の力を持っているものの代表例ですね。

ここでは、最もわかりやすく、誰でも使えるパターンをお伝えします。

ビフォー・アフターがあるのが「ストーリー型」

 それは、ある状況が、一つの出来事をきっかけにして、最終的にどう変化したのかというドラマを伝えるものです。化粧品などを使用した、ビフォーとアフターの変化にもよく使われていますね。
 たとえば、このような流れです。

(ビフォー)苦労や困難に直面している状況説明。
(きっかけ)その時ある出来事が起こる。
(アフター)それによって状況が変化する。

 私が担当する大学の講義では、集大成の試験でこのストーリー型を使って「自分の物語」をクラス全員の前でスピーチをしてもらっています。
 これまでの20年ほどの人生で、一人の学生が一生懸命生きてきたドラマの数々が語られ、聞いている学生も、普段知り得なかった友達の一面に触れて心を動かされるのです(私も思わず引き込まれて、評定することを忘れそうになるほどです)。ストーリーの力を実感する瞬間です。

(本記事は、『感じがいい、信頼できる 大人のちょうどいい話し方』の一部を抜粋・編集・加筆したものです)