それが、「急がば回れ、運動になるから」というわけです。
日常生活の中で、あえて時間がかかっても「歩く」という習慣を取り入れてみましょう。
行き先の駅の、一つ手前の駅で電車を降りて歩くのでもいいでしょう。
このようにして運動習慣を持つことも、やはり、「くじけない心」を育んでいく方法の一つです。
時には、バスや電車に乗らずに歩いていく。
英元首相チャーチルは窮地でも笑顔をキープ
哲学者ニーチェは「笑いは人間が発明」
「明るく笑う」という習慣を持つことが、「くじけない心」を養うための一つのコツになります。
イギリスの有名な政治家にウィンストン・チャーチルがいます。彼は、第二次世界大戦時のイギリスの首相でした。
第二次世界大戦時は、当初、イギリスは、当時のナチスドイツの激しい空爆にさらされ、窮地に陥っていました。
そこで、「これからナチスドイツの攻撃に、どう対処するか」という対策を話し合うために会議が開かれることになりました。
会議に出席した閣僚たちは、みな難しい顔をしていました。
その閣僚たちの顔を見回して、首相だったチャーチルは、まず、「諸君、そんな難しい顔をしているよりも、笑ったらどうだ。難しい顔をしていても、いいアイディアは出てこない。笑ったほうが、いいアイディアが出る」と述べたそうです。
チャーチルは、ユーモアが好きな人として有名でした。
どんな苦境にあっても、明るく笑うことを忘れない人だったのです。
そんな「ユーモアの精神」があったからこそ、くじけることなく苦難を乗り越えて、最終的にイギリスを勝利に導いていくことができたとも言えるのではないでしょうか。
笑うと、心が元気になります。
笑うと、気持ちが明るくなります。
笑うと、楽天的な気持ちになれます。
それが、「くじけない心」を養ってくれるのです。
笑って、心を元気にする。
ドイツの哲学者であるニーチェは、「笑いとは、地球上でいちばん苦しんでいる動物が発明したものである」と述べました。
この言葉にある「地球上でいちばん苦しんでいる動物」とは、他でもなく「人間」を指しています。
失敗して悩んだり、うまくいかずに落ち込んだりしているのは、おそらく人間だけでしょう。
誰かに非難されて自信を失ったり、人から認めてもらえずに辛い気持ちになったり。
人間以外の動物には、そのような悩みや落ち込み、自信喪失、辛さ、といった感情はないように思います。