テレビ・ネットで「日本のウォーレン・バフェット」と話題! 1936年(昭和11年)、兵庫県の貧しい農家に4人兄弟の末っ子として生まれた。高校を出してもらってから、ペットショップに就職。そこでお客だった証券会社の役員と株の話をするようになった。そして19歳のとき、4つの銘柄を買ったことが株式投資の始まりだった。あれから68年、バブル崩壊では10億円あった資産が2億円にまで減った。しかし今、資産は18億円まで増え、月6億円を売買しながら、デイトレーダーとして日々相場に挑んでいる。隠しごとなしに日常生活から投資法まで全部書いた話題の書『87歳、現役トレーダー シゲルさんの教え 資産18億円を築いた「投資術」』(ダイヤモンド社)より一部を抜粋・編集したものをお送りする。

【新NISAにも役立つ】株式投資の初心者が絶対みるべきシンプルな1つの指標愛鳥・7代目インコのピーちゃんを手に乗せて、昼食のうどんを食べるシゲルさん(写真:松田小牧)

株取引で活用する
テクニカル分析の指標

株取引で活用するテクニカル分析の指標は、なかなか実際に取引しないとわかりづらいところもあるかとは思いますが、まずは基本的なことから1つずつ説明しましょう。

今回は「ローソク足」について説明します。

ローソク足とは何か
説明できますか?

ローソク足とは、一定期間の「始値」「高値」「安値」「終値」を活用して一本の棒状の足を生成したものです。チャートの基本といっていいでしょう。

この「一定期間」には1分、5分、30分、1時間、1日、1週間、1か月などさまざまな種類があります。私自身は5分足を見ることが多いですね。

始値:一定期間内の開始時の値段
高値:一定期間内で最も高かった値段
安値:一定期間内で最も安かった値段
終値:一定期間内の終了時の値段

日本発祥の世界基準
ローソク足

この形が火をともすローソクに似ていることから「ローソク足」と呼ばれています。

このローソク足を並べることで、現在の価格が高いのか安いのか、また一定期間のなかでどのような値動きをしてきたのかといった相場の流れをひと目で把握することができます。

いま世界的に使われているローソク足ですが、よく知られるように発祥は日本です。江戸時代に米商人が考案し、大阪・堂島の米取引で使われたといわれます。

【新NISAにも役立つ】株式投資の初心者が絶対みるべきシンプルな1つの指標『87歳、現役トレーダー シゲルさんの教え 資産18億円を築いた「投資術」』(ダイヤモンド社)P160より

「どんな状態で」「いつ」
出されたのかを把握する

ローソク足は、「陽線」「陰線」「十字線」などに分かれます。陽線は始値よりも終値のほうが高い場合に現れるもので、白あるいは赤で表されることが多いです。

一方、陰線は始値より終値のほうが低い場合のもので、黒あるいは青で表されることが多いです。

上昇相場では陽線が多く現れます。そして四角で囲まれた部分(実体)から上に伸びた線を「上ヒゲ」、下に伸びた線を「下ヒゲ」と呼び、それぞれ「高値」と「安値」を表します。

このローソク足は「どんな状態で」「いつ」出されたのかを把握することが重要です。

※本稿は、『87歳、現役トレーダー シゲルさんの教え 資産18億円を築いた「投資術」』(ダイヤモンド社)より一部を抜粋・編集したものです。