『週刊ダイヤモンド』5月25日号の第1特集は「億万長者 カネを生む知恵」です。日本国民の実質賃金がマイナスとなる中、富裕層は世界的に拡大を続けています。歴史的な円安や金利上昇局面において、彼らは資産をいかに生み出し、守っているのか。億万長者のお金事情に迫ります。(ダイヤモンド編集部副編集長 重石岳史)
億万長者14人で資産300兆円
日本の国家予算規模に相当
米誌フォーブスが今年4月に発表した2024年版の世界長者番付によれば、保有資産額が10億ドル(約1500億円)を超える「ビリオネア」は、前年比で141人増えて過去最多の2781人に達した。

保有資産額が1000億ドル(約15兆円)以上の数も、過去最多の14人を数える。その14人の資産総額は2兆ドル(約300兆円)に上り、日本の国家予算規模に相当する。
一方、そんな億万長者たちの“異変”も最新レポートで明らかになってきた。利に聡い金融関係者らも、そんな異変を嗅ぎ取り、商機をつかもうとしている。
そんな億万長者は一体どのような人物たちなのか。そして、そこにどんな異変が生じているのか。次ページで明らかにする。