「本当にトイレにほしい新機能は?」で出てきた、首がもげるほど納得する回答は…。
そう語るのは、これまでX(旧Twitter)上で8年間365日、毎日欠かさず大喜利のお題を出題し、累計で200万以上の回答を見てきた「坊主」氏だ。いまや空前の「大喜利ブーム」。大喜利のように「斜め上の発想を出す」というスキルは、「面接での一言」「LINEでのうまい返し」「意中の相手を口説く言葉」「新企画のアイデア」などに使える“万能スキル”でもある。そんな大喜利について、世界で初めて思考法をまとめた話題の著書『大喜利の考え方』では、「どうすれば面白い発想が出てくるのか」「どんな角度で物事を見ればいいのか」などを超わかりやすく伝えてくれている。まさに「面白い人の頭の中」が丸わかり。そこで、この記事では、本書より一部を抜粋・編集し、大喜利的な思考法を詳しく解説する。(構成/種岡 健)
「発想」を鍛えよう
大喜利とは、出された「お題」に対して「回答」を出すものです。
そんな大喜利脳で、さまざまな新商品を生み出せることにも気づきます。
人工知能(AI)の発達が世間を賑わせていますが、大喜利こそが人間に残された「最後にできること」だと考えられます。
「お題を出して、意図を汲み取り、斜め上の回答を出す」という一連の流れは、まさに人間としての業そのもの。
たとえば、
〈お題〉
「本当にトイレにほしい新機能」選手権
〈回答〉
「配達員からのピンポンが鳴ったときに『もう少しで出るので待ってください』と伝える機能」
このお題は、大喜利として、商品開発をやっているようなものなんですよね。
ウォシュレットがない時代なら、「シャワーが付いていておしりを洗ってくれる」という大喜利の回答が生まれてもおかしくありません。
人間の想像力は、すごい。
そんな大喜利の世界をもっとみなさんに知ってもらいたい。
ぜひ、「大喜利脳」を手に入れ、あなたの生活に大喜利を取り入れてみてください。
(本稿は、『大喜利の考え方』から一部抜粋した内容です。)
日本一の大喜利アカウント
X(旧Twitter)は、2024年1月現在で190万フォロワーを突破。元々、「2ちゃんねる」が大好きで、「匿名で面白い回答をする人がたくさんいる!」ということに衝撃を受け、Xでお題を出し続ける。これまで8年間365日、毎日欠かさず大喜利のお題を出題。累計で2万以上のお題を出し、数百万以上の回答を見てきた。昼は僧侶として働く、正真正銘の「お坊さん」でもある。また、都内に「虚無僧バー」「スジャータ」というBARを2軒経営しており、誰でも1日店長ができる店として、さまざまな有名人やインフルエンサーなどに店長を任せている。BARの名前の由来も仏教からとられている。『大喜利の考え方』(ダイヤモンド社)が初の著書。