前もって知識を持っておくと
メインの学習の理解度が大違い

 他にも、付箋を貼っておくのでも構いません。わからないところに付箋を貼っておいて、授業で疑問が解消されたら付箋をとる、といったルールにしておけば、付箋が取れていく気持ちよさも感じられて、予習の役立ち感を高めていくことができるでしょう。

 予習は、授業での学習を充実させて、理解を深めていくためにはとても有効です。予習と聞くとなんだか学校の勉強の時だけの話に聞こえますが、学習の効果を最大限に高める力は、仕事をする時、市民生活を送る上でも必要です。前もって知識を持っておくことで、メインの学習の際の理解の度合いが変わります。

 先ほど説明したように、自分の苦手な科目や嫌いな科目ならなおのこと、授業を少しでもわかりやすくするためには予習をしておいた方がよいでしょう。もし予習のハードルが高く感じてしまうのであれば、「なぜ」ではなく「そもそも」を大切にしたり、付箋を貼る形にしてみたり、自分に合わせて予習のやり方を工夫してみましょう。これも大切な「自己調整」です。

 予習をすることを目的とするのではなくて、「どうやったらわかりやすくなるか」「どうやったら効果が上がるか」を考えて、工夫して学ぶことを大切にしながら予習に取り組んでみてほしいと思います。