ステップ4:物件見学
購入テーマ、資金計画、条件が固まれば、それに見合った物件を提案してもらい、内見に行きましょう。そのなかで、やっぱりこの条件はいらないかも……、もしくはこれは必須だった! という条件が必ず出てくるので、条件をアップデートしながら家探しを進めるのがポイントです。
初めての内見の場合、物件のなにをどう見て判断したらいいかわからないという人が多いです。賃貸のときにも同じ経験をした人がいるのではないでしょうか。
住宅購入の場合は賃貸以上に、その物件と長い付き合いになるため、より慎重なチェックが必要です。次に網羅的なチェックポイントを挙げていますが、もちろんこれを毎回の内見ですべてチェックするのは大変ですが、購入を前向きに検討する物件においては抜けもれなくチェックしたいところです。当然、不動産営業・エージェントに一緒にチェックをしてもらうことも必要です。
見るべき項目を挙げるとキリはなく、さらに物件種別やタイプによって重要度も変わってきますが、あくまで候補として以下をご紹介します。全部が完璧なんてことはありませんが、譲れない点と妥協できる点のバランスをとりながら考えていきましょう。
室内
・フローリングの浮きやきしみはないか
・日当たりはどうか
・各窓からの眺望は良好か。もしくは隣家と目が合う箇所はないか
・リビングの風通しはどうか
・キッチンから洗面所への家事動線で生活がイメージできるか
・外からの臭いや騒音は問題ないか(中古物件で空室が長い物件の場合、下水の臭いが上がってきてしまい嫌な臭いがすることがありますが、水を利用しだすと消えますので特段心配する必要はありません)
・クロスの剥がれやシミなどがないか
・天井の高さで不便なほど低いところはないか
・携帯電話の電波はしっかりとあるか
・ベランダの床、壁に大きなひび割れなどはないか
・収納は生活に対して十分か
・電気スイッチやコンセントの位置は使いやすそうか
・洗面所やトイレなどの段差は気にならないか(ある程度あるのは仕方ないです)
・キッチン・トイレ・お風呂・洗面台などに大きな傷や汚れがないか(水を出せたりするわけではないので、その点は売主からの報告書を確認)
・収納など、カビ臭い部分はないか
・部屋の傾きがないか(スマホアプリで確認可能)、ドアや窓がスムーズに開閉できるか
・玄関やドアから隙間風が入ってこないか
・床にストレスを感じるような傷はないか
・階段にきしみがないか
マンションの共用部(主に中古)
・廊下に傘や荷物など、管理規約に反してものを置いている人はいないか
・ゴミ捨て場は整理整頓されているか
・管理人のいる時間は何時か
・切れたまま放置されている電球などはないか
・掲示板にはどのような内容が掲示されているか
・タワーマンションの場合、共用施設の場所や利用時間・利用料はどうか
・エレベーターを待つ時間が長すぎではないか
・駐車場の入れやすさ、機械式の場合は出し入れにかかる時間はストレスがかからないか
戸建ての場合(主に中古)
・外壁や基礎にひび割れがないか
・外壁の塗装の劣化はどの程度か
・駐車場に自身の車は問題なく入るか。また大通りからのルートはどうか
・隣地から越境しているものや大木はないか
・塀の崩れなどはないか。境界を越えていないか(中古戸建ての品質のチェックは専門家以外には難しいため、不安に感じる場合はインスペクション(住宅診断)を依頼することも有効です)
周辺環境
・駅や主要施設への徒歩分数は表記と大きく異ならないか
・通学路や駅までの道のりはストレスがなく歩けそうか
・コンビニやスーパーなど生活がイメージできそうか
・バス利用の場合は、平日・休日それぞれの運行状況はどうか
・周辺に騒音が気になりそうな施設はないか