普段の生活では、クーラーの効いた部屋で体を冷やさないようにしながら、自宅では「除湿器」をかけて、部屋の湿度を下げるようにする。また、梅雨の晴れ間に体を動かして汗をかき、体内に「湿」を溜めないように心がけたい。

「梅雨明けとともに猛暑が来ますので、今の時期から暑さに慣れておくことが大事です。暑熱順化すると、汗を適度にかきやすくなり、熱が逃げやすくなるので熱が体にこもるのを防ぎます。暑さに対しても楽に過ごせるようになるので、夏バテや体のだるさを防ぐことができます。気象病対策は暑さ対策にも共通します」

 体調が優れないとき、すぐにカフェインが大量に入った栄養ドリンクに頼りたくなるが、健康をキープするためにも普段の食生活を見直すことから始めてみよう。

田中友也
鍼灸師、国際中医専門員(国際中医師)。兵庫県神戸市にある漢方相談薬局「CoCo美漢方(びかんぼう)」で健康相談に乗る傍ら鍼灸師として施術も行う。関西学院大学卒業後、「イスクラ中医薬研修塾」で中医薬を学び、北京中医薬大学などで研修。オンラインセミナーなども積極的に開催。『いちばんやさしいおうち食養生 疲れた日の漢方ごはん』(KADOKAWA)など多数の著書がある。