クイズ$ミリオネアに出た新庄剛志さんだって鉛筆転がして1000万円取っていましたよね? 何鉛筆がいいんだろう。はじめて過去問に挑戦してみました。

 4点でした。

この経験を無駄にはしません 気象予報士試験(3)

 試験本番がやってきました。毎日、じゅうぶんとは言えない勉強時間ではありますが、自分なりには後悔のないようにやってきました。何年分もの過去問に挑戦しました。「一般」の部門で合格点の11点に達したのは1回だけ。つまり、自信があると言ったら嘘になります。

 しかし、大人になってこんなにも机に向かうとは思いませんでした。朝6時に起きて8時までの2時間。そして夕方から夜にかけて2時間(もっとやれただろと言われればその通りです!!)。合格するまでの勉強目安は1000時間程度と言われています。でも僕は怯まないで立ち向かいました。

 最初は、なにがなんだかわからなかったコリオリパラメータやら、渦度の計算やら、エーロゾルやらも、なんとなく親しみが湧いてきていました。お笑いの現場で「ハゲ!」とツッコまれたとき、「晴れ!」と聞こえるようにもなりました。着実に勉強が身についている証拠です。

あばれる君が合格率5%の気象予報士試験に「自分はひるみません」と挑戦する理由写真:あばれる君

 試験会場に着いて、筆記用具を用意して、カバンから参考書を出すと、学生時代のテスト前の緊張感が蘇ってきました。若者に囲まれていれば、まるでタイムスリップしたような気分になれましたが、教室内は意外とおじさんが多い。学生時代へ飛びかけた意識が、瞬時に現代へ戻ってきました。

 試験開始の合図。時間配分はあらかじめ計画を立てているので焦ることはありません。問題を解いていると、気象予報士試験の問題は、あれ? どっちだっけ? えっ!? まわりくどい言い方だ!! と感じるものが多いです。

 僕には「最初に選んだほうじゃないほうを選ぶと正解する」というおまじないがあります。その瞬間、前半部分でこのおまじないを頼りだしてしまった自分に危機感を覚えました。しかし、後半にかけて得意分野の問題がやってきます。なぜ昼間は海風が強いのかなどの「海風陸風」の問いが大好物でした。その問題文を何度も愛でました。他のイカつい難易度の問題と比べると可愛く見えて、よしよしと独り言を言いそうなぐらいでした。