「早稲田」ブランドにそぐわない学生も

 10年前も今も、社会から充分に評価されているブランド大学であることには変わりない。だが、現在は人事担当者の間では「大学のネームと見合わない学力レベルの学生がいる」と見なされている実情も。また、学部による差は残り続けている。政経、法、商、理工3学部あたりの実学系学部はやはり強い。

 大学側のサポートも充実してきていて、一流企業との実践型産学連携ワークショップの「プロフェッショナルズ・ワークショップ」や、自治体とともに地方創生に取り組める「地域連携ワークショップ」などを通し、社会と連携して現場で実践力を身につけることができる。

「ワセ女」のサバサバ感、逆に魅力に

 今や、実に学部生全体の4割近くは女子であり、早稲田の女子は「ワセ女(ジョ)」と呼ばれている。10年前は、年輩者や一部の男子学生らはと「扱いにくい」という顔をされることもあったが、最近はその印象に変化が見られる。頭が良くユーモアもあるワセ女は、一緒にいて楽しく、恋愛対象としても男性からの人気が急上昇。本人たちは自虐的にワセ女という言葉を使うが、そのサバサバ感も魅力となっている