今、就活市場で人気が高いコンサル業界には「ケース面接」と呼ばれる独特の入社試験がある。志望者の問題解決力や地頭力を測る試験だ。新刊『問題解決力を高める 外資系コンサルの入社試験』は、大手コンサルティングファームの入社試験に対して、現役コンサルタントや内定者の解答を集約した1冊だ。本稿では「ケース面接の例題と解答例」について、本書から一部を抜粋・編集して紹介する。
「問題解決の思考力」を測る入社試験
ケース面接はコンサルティングファームの入社試験で必ず出題されるタイプの面接で、「問題解決の思考力」を測るためのものです。
面接官からは、企業や政府・自治体が抱える問題を提示され、あなたはこの問題を解決する打ち手を検討していきます。
次の回答のステップを頭に入れて、ケース面接問題に取り組むことで、問題解決において最も重要な「論点を設定して仮説を立てながら思考する力」が身につきます。
【ケース面接回答の手順】
ステップ1:クライアントの解像度を上げて、イメージを共有する
ステップ2:「問題」を「課題」に落とし込む
ステップ3:本質的な課題を特定する
ステップ4:打ち手を洗い出し、優先順位を付ける
ステップ5:提案内容を整理し、総括する
では、次のケース面接問題に挑戦してみましょう。
コンサルの入社試験に挑戦!
面接官:
ある個人経営の文房具店の中長期戦略を立案してください。
【回答のヒント】
・文房具店のビジネスモデルを具体的にイメージしましょう。
・文房具店が置かれている経営環境は今後どのように変化していくと考えられるでしょうか(顧客や競合の動向、自社の状況など)。
・立案した戦略が短期的なものではなく、中長期的な企業成長に資するものになっているかを確認しましょう。