【1分読み切り】仕事でもプライベートでも、自分の意見を否定してくる人っていますよね。そんな人の心理を知っておくと、心が強くなります。
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【精神科医が教える】自分の意見を否定してくる人の心理とは?Photo: Adobe Stock

自分の意見を否定してくる人の心理

今日は「自分の意見を否定してくる人の心理」について、お話しさせていただきます。

自分の意見を否定してくる人は、少なくありません。お人好しな人は、「たしかに自分の意見が間違っているかもしれない」とか「恥ずかしいことを言ってしまった」と思い、場合によっては自分の意見を引っ込めてしまうことがあるでしょう。

しかし、これには大きな罠があるのです。むしろ、自分の意見を否定してくる人の心理を考えたほうがよいでしょう。

自分を守るために否定する場合

多くの場合、自分の心の琴線に触れられたとき、つまり図星だったときに否定してくるのです。

とくに、思い当たる節があったり、自分のことを言われていると感じたりしたとき、自分を守るために否定したくなるものです。

そして、弁が立つ人ほど上手に理屈を並べ立てて否定することができます。そういう人は「あなたの意見は間違っている」と順序立てて攻めるのが得意です。

利害関係がある人の場合

そうすると、なおさら「やはり私の意見は間違っているのかな」と思ってしまいがちですが、実は相手にとって都合の悪い意見だったり、図星だったりするときに否定される可能性が高いのです。

また立場上、その意見を認められない場合もあります。利害関係がある人の場合、本当は「そうかもしれない」と思っていても、素直に認められないことがあるのです。

つまり、図星である可能性や利害関係がある可能性を考えると、否定してくる意見は、本当は相手がそう思っていない可能性のほうが高いかもしれません。

否定する動機を考える

普通は、違う意見だと思っても、相手がそう思っていると言われたら、わざわざ否定しませんよね。自分の意見は自分の意見であって、「相手はそう言っているんだな」程度で済ませるでしょう。

それは、わざわざ否定する動機がないからです。否定するということは、否定する動機があるわけです。

その動機を考えると、否定してくる人の意見が本当に正しくて、自分の意見が間違っている可能性は、実はかなり低い可能性があります。

簡単に意見を引っ込めなくていい

ですから、否定されたからと言って、自分の意見を簡単に引っ込めないでほしいのです。面倒くさそうな相手なら、その場は適当に流してもかまいませんが、アナタが考えていること、言っていることが間違っているとは限らないのです。

むしろ、否定されたからといって、間違っている可能性は低いかもしれません。自分の意見が間違っていると素直に思ってしまうと、自分のことを肯定できなくなってしまいますから、そこは注意してください。