投資を始めてみたけれど、なかなか投資に回すお金がない……そんな人はこんな「裏ワザ」を検討してみては?
元消防士が株式投資で築いた資産は、なんと8億円! 三重県在住の専業投資家・かんち。49歳で早期退職してからというもの、生活費のすべてを株の配当金でまかなっている。その配当金の総額は、なんと年間2000万円超え。高配当株と株主優待株を組み合わせた「買ったらほとんど売らない」という手間のかからない“ほったらかし投資術”は、初心者の新NISAにも参考になる。「その投資術を知りたい!」と、長年著作の刊行を期待されていたものの、すべて断ってきた投資歴40年のベテランが、初めて著した話題の書『ほったらかしで年間2000万円入ってくる 超★高配当株 投資入門』(ダイヤモンド社)より一部を抜粋・編集したものをお送りする。
お金を増やすうえでの鉄則とは?
ローンでの買い物はなるべくしないのも、お金を増やすうえでの鉄則です。自動車ローンや日々の買い物の分割払いやリボルビング払い(リボ払い)、それに必要以上の保険の出費も同じです。
とりわけ若いうちは、なるべく多くの資金を投資に回すことを徹底してください。
それでも、「どうしてもローンを組んでマイホームが欲しい」という人は、まず当初想定した予算の500万~1000万円ほどは値段を下げて、探し始めることをオススメします。
住宅を買うとなると結局、「あれも欲しい」「これも欲しい」となってしまい、どうしても予算が膨らんでしまいがち。想定していた予算で収まることはまずありません。
住宅ローンを組むならどっち?
「固定金利vs変動金利」
そのうえで銀行からローンを借りるとしたら、私なら「変動金利」にします。住宅ローンを組む場合、借りたお金には当然ながら利子がつきますが、その利子は「固定金利」「変動金利」と大きく2つに分かれます。
固定金利のメリットは、その名の通り、金利が固定されて上がらないこと。仮に今後インフレが進んで、どれだけ金利が上がったとしても、いったん固定金利を契約しておけば、金利は変わりません。
一方、変動金利のメリットは、現時点で固定金利よりもはるかに安い点です。もちろん変動金利の場合、「今後このままインフレが進むと、そのうち固定金利を上回るかもしれない」という懸念を、ローンを返し終わるまで抱えることになります。
なぜ変動金利をチョイス?
2024年3月には、日銀がマイナス金利政策の解除を発表しました。昨今、大手銀行が固定金利の値上げを発表し始めていることも事実です。
このような状況下で、変動金利が固定金利を上回るには、今後5~6回は利上げする必要があるでしょう。
そこまでずっと経済が上向きな状態が続いているとは考えにくいですし、少なくとも5年くらいの短いスパンでは、なかなか実現しないと思われます。
頭金を入れる必要はない
今後、変動金利が固定金利を超えたとしても、もし固定金利にしていれば回せなかったお金まで投資に回し、しっかり投資をしているわけですから、その分、お金が貯まっているはずです。
また、頭金を入れる必要はありません。頭金を入れるくらいなら、そのお金を投資に回したほうがお得だからです。
頭がいい個人投資家の裏ワザ
たとえば、auじぶん銀行の住宅ローン変動金利は0.329%(2024年8月時点)。一方、高配当株は配当利回りが3.5%とか4%以上あるわけですから、どう考えたって株を買ったほうがお金は貯まります。
それなりに投資で成功している人は、頭金を払わずにフルで住宅ローンを借り入れ、得られた資金を投資に回して、住宅ローンを返済しながら投資でお金を増やしている人もいます。
※本稿は、『ほったらかしで年間2000万円入ってくる 超★高配当株 投資入門』(ダイヤモンド社)より一部を抜粋・編集したものです。