「参加すべき飲み会」を見極める評価軸

では、どのように飲み会を考えるべきか。

僕は飲み会に参加する前に、必ず飲み会を以下の4つに分類して、参加するかどうかを考えています。

職場で「飲み会に必ず参加する人」は出世できない。現役メガバンカーが語る「出世しない人」のたった1つの共通点【飲み会分類図】(新刊『雑用は上司の隣でやりなさい』P.195より)

飲み会の縦軸に「楽しいかどうか」、横軸に「有益な情報があるか」を取った分類図です。

たとえば、あなたが参加した飲み会がとても楽しかったとしましょう。それはストレスが発散できるという意味で有益な飲み会だと言えます。

では、もう1つの軸「有益な情報があるか」に当てはめるとどうでしょうか。なおこの場合の「有益な情報」とは、自分がその会社でうまく立ち回るための情報や、先輩の過去の失敗談や成功体験などのことです。特に、普段の平場ではなかなか聞く時間がとれない情報のことを指します。

こういった観点から、あなたが参加している飲み会を思い出してみてください。本当に、これらの軸を満たした飲み会ばかりだったでしょうか。残念ながらおそらく、そうではないのではないかと思います。

「必ず飲み会に参加する」を目的にしてはいけない

毎回漫然と飲み会に参加していては、この「目的意識」を持つことができません。

また、この「目的意識」を持っていれば、「毎回すべての飲み会に参加する」ことには基本的になりません。なぜなら「必ず参加すること」自体が目的化しているため、本来考えるべき「自分へのメリット」を二の次にしてしまっているからです。

こういった飲み会の「目的意識」を持つことで、出世の可能性をコスパ良く高めることが可能になります。

(本記事は『雑用は上司の隣でやりなさい』に関する特別な書き下ろし原稿です)

著者:最短出世中・現役エリートメガバンクブロガー たこす
本部公認で副業としてブログを運営する、年収1400万円の現役メガバンク行員。10年以上メガバンクという極限の環境で生き残り、最短で出世街道を歩んでいる。新卒で配属された支店で猛烈なパワハラ上司に理不尽に詰められ続ける過酷な労働環境の中、理系的な分析手法によって独自の「高コスパな仕事術」を編み出す。証券会社に出向して花形の投資銀行業務に携わった後、銀行に戻って上場企業を中心とした大企業営業を経験。現在も本部勤務を続けている。