テンバガーになる3ケースのうち
個人投資家はどれを狙うべきか

 では、私たち個人投資家としては、(1)~(3)のどれを狙うべきでしょうか?もしデイトレードや短期売買をしている人であれば、(1)テーマ株相場の流れにより短期間で一気に上昇するケースが最も狙い目です。なぜなら、株価が短期間で大きく上昇するため、上手に立ち回れば効率的に資産を増やすことができるからです。

 ただし、短期売買をしない人は、(1)は非常にリスクが高くなります。特に、株価が大きく上昇したところで飛びついて買って保有を続けた結果、首尾よく上昇が続けばよいですが、そうならずに失速して急落してしまうことも頻発する点には要注意です。

 時には、朝方ストップ高で寄り付いたと思ったら、終値はストップ安で終わり、1日だけで30%、40%も下落してしまうこともあります。

 したがって、中長期投資をする人は、(1)は避けて(2)大きく売り込まれたあと、業績が回復して大きく上昇するケースや(3)業績の伸びが何年も続いたことにより株価が大きく上昇するケースを狙うことをお勧めします。

(2)であれば株価が大きく下落し、業績がボトムをつけたあたりで買うことができれば、その後の大きな上昇が期待できます。

また、(3)であればまずは業績が伸びている株を見つけることが近道となります。

●ストップ高とは?
株価が1日の取引時間中に決められた値動き幅の上限まで上昇すること。その価格に売り注文より多い買い注文がある限り、取引は停止されます。ストップ高・ストップ安になる値幅は株価100円だと上下50円、1000円だと上下300円など、株価水準によって変わります。