沖縄県が5年連続で1位
「誇れる」と回答した人が7割以上
「消滅しない都道府県ランキング」1位は、5年連続で沖縄県(74.1点)となった。2位は北海道(70.1点)、3位には大分県(69.4点)と続いた。また、4位の宮崎県は前年の14位から、5位の石川県は前年の16位から、いずれも順位が大きく上昇している。
沖縄県が高評価を得た理由の一つに、住民の地域に対する「誇り」がある。「お住まいの都道府県を誇り(自慢)に思いますか」との問いに対して、「とても誇れる」が48.1%、「やや誇れる」は28.5%で、合計7割以上が地域を誇りに思っていると回答した。
ブランド総合研究所の田中章雄社長は、「沖縄県は生活満足度の要因として、『自然環境』や『食材、食文化』が大きく寄与している。自然が豊かで、都会的でない特徴が満足感へとつながっている。全国的にも自然の多い地方の県が高評価を得ている傾向が見られる」と述べた。
一方で、愛着度と定住意欲度ともに前年より大きく低下した都道府県が大半を占め、47都道府県の平均は74.8点から71.1点に減少した。
和歌山県、福井県、徳島県の順位が急上昇
20代男性からの評価が高まる
今回の持続度ランキングで注目されるのは、和歌山県、福井県、徳島県の順位が急上昇したことだ。前年22位だった和歌山県が8位に、同じく36位だった福井県が18位に、そして徳島県は47位から26位にランクインした。
また、生活満足度の評価でも同様の上昇が見られる。和歌山県は23位から3位に、福井県は22位から6位に、徳島県は46位から13位にランクアップしている。
田中社長は、「この3県では、特に20代男性の評価が増加している。一方で、3県とも女性の評価は少し下がっている。今回の調査では、多くの都道府県で持続度が前年より下がっているため、女性の評価が下がっているといっても、他県と比較してより下がっているわけではないので、順位には影響はしていない。つまり、男性からの高評価が順位の急上昇につながったことは明らかだ」と見解を示した。