お会いしたばかりなのに、どうもそんな気がしない。壁やバリアといったものをまるで感じさせない、話しやすい方だなあ……というのが第一印象。「きょうはキャベツもあるから入れちゃいましょうか」と、鍋の具材はそのときどきで自由のようだ。

 使われていた鍋は象印の「グリルなべ」で、鍋にもなれば、ホットプレートとしても使えるもの。

「直火にかけられるのが便利。随分長いこと使っています。もう10年ぐらいかな?」

“いつものトマト鍋”に
噛めない娘がにっこり笑う

 お鍋の具材が煮えてきたら、3点セットの登場となる。キッチンばさみ、煮えた具を細かく刻むチョッパー、さらに細かくすり潰すためのミルサーだ。

 大きな具をキッチンばさみでざっくり刻んで、チョッパーに入れてさらに細かくしていく。必要であれば、ミルサーでさらにすり潰す。

 この日はさらにブレンダーにもかけて、鍋の具をポタージュ状にされた。葉物野菜が多いと繊維質が多いため、なめらかになりにくいのだ。