「悪質業者であれば、今の時代はすぐに悪評が出回りますし、運営会社のサイトやクチコミで大体の実態は把握できます。ただ修理業者は不満が起きやすいサービスなので良い評価と悪い評価がどちらも投稿されることもあり、その点はよく見定める必要があります。不安があれば屋根修理の見積もりを出してもらい、ほかの信頼できそうな業者にも点検や見積もりを依頼すれば、適切な金額がわかります」
強引な業者には最初から毅然とした態度で応じることが大前提ではあるが、仮に「点検をお願いしてしまった」「修理をお願いしてしまった」という場合も、冷静に対応することが重要だ。
「万が一、契約を結んでしまった場合でも、クーリングオフできることは多い。たとえば契約締結場所が施工業者の営業所以外の場所、つまり自分の自宅などで契約締結が行われた場合や、契約書面を受けとった日から8日以内にクーリングオフを行うことを書面で通知すれば、その契約は無効にできます」
また多額の費用を支払ったなどの被害があった場合は、消費者センターや警察、弁護士へ相談することも視野に入れたほうがいいようだ。
「屋根に限らず、自宅のどの部分であろうと一人の担当者と一回会っただけで修理の契約を進めるのはとても危険です。詐欺の被害に遭わないためには、複数の業者に点検や修理の見積もりを依頼して、一番信頼できると感じた業者にお願いするのが一番です」
今後、台風や暴風雨にこじつけて屋根の修理詐欺が増えるかもしれない。悪質な業者には十分、注意してほしい。